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「体重は落ちたんですけど、お腹だけ全然凹まんのです」
先月来てくれた40代のデスクワークの女性が、カウンセリングの最初にそう言いました。
体重は3kg落ちた。食事も減らした。でもお腹周りは変わらない。
僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを2021年に開業して、500名以上のお客様を見てきました。この相談、月に4〜5回は聞きます。
結論から言うと、体重だけ見ていても体脂肪率は落ちません。体重計の数字が減ったとき、落ちたのが脂肪なのか筋肉なのかで、体の見た目はまったく違うものになります。
<SummaryCard title="この記事でわかること" items={["体重が減っても体脂肪率が変わらない理由", "カロリー制限だけでは体脂肪率が落ちない仕組み", "体脂肪率を落とすために最初にやるべきこと", "筋肉を残して脂肪だけ落とす具体的なアプローチ", "読了目安:7分"]} />
「体重が減った」と「体脂肪率が落ちた」はまったく違う
まず、ここを整理させてください。
体重計で-3kgと表示されたとき、中身は3パターンあります。
1つ目は、脂肪が3kg減ったパターン。これが理想です。
2つ目は、筋肉が3kg減ったパターン。食事制限だけで運動していないとき、これが起きやすい。見た目は「痩せた」というより「しぼんだ」に近くなります。
3つ目は、水分が3kg減ったパターン。汗をかいた直後や、糖質制限を始めた最初の1週間で起きやすい。これは脂肪ではなく水が抜けただけです。
流通センターの話をすると、わかりやすいかもしれません。
体を流通センターに例えると、脂肪は倉庫に積まれた段ボール。筋肉は段ボールを燃やす焼却炉。水分は配管を流れる水です。
食事制限だけで体重を落とすと、段ボールだけじゃなくて焼却炉(筋肉)も小さくなる。焼却炉が小さくなると、段ボールを燃やす力が弱くなる。結果、リバウンドしやすい体になるんです。
体脂肪率を落とすとは、焼却炉の大きさを維持しながら、段ボールだけを減らすこと。これが「体重を落とす」との決定的な違いです。
体重計の数字が減っても、落ちたのが筋肉なら体脂肪率は変わらない。
カロリー制限だけでは体脂肪率が落ちない理由
「じゃあカロリーを減らせばいいんじゃないの?」
そう思いますよね。でもここに落とし穴があります。
カロリーを減らしただけでは、体は脂肪と筋肉を一緒に減らしてしまいます。体にとっては筋肉も脂肪もエネルギー源。使わない筋肉から先に分解される仕組みになっているんです。
うちに来てくれた方で、こんなケースがありました。
30代の事務職の女性。1日1200kcalの食事制限を3ヶ月続けた。体重は5kg落ちた。でもInBodyで測ると、落ちた5kgの内訳は筋肉2.5kg、脂肪2kg、水分0.5kg。体脂肪率はほぼ変わっていなかった。
これ、カロミルで食事を確認したら原因がすぐにわかりました。タンパク質が1日30g台だったんです。厚生労働省の推奨量は成人女性で50g。つまり体が必要とするタンパク質の6割しか摂れていなかった。
タンパク質が足りないと、体は筋肉を分解してアミノ酸を取り出す。食事を減らして筋肉も減らしている状態。これでは体脂肪率は落ちないんですよね。
タンパク質が足りないまま食事制限をすると、筋肉が先に減る。
👤30代女性・事務職
「カロミルで見たら、タンパク質が全然足りてなかったんよ。カロリーは気にしとったのに、栄養素のバランスなんて考えたこともなかった」
体脂肪率を落とすための正しい順番
じゃあ何から始めればいいのか。
500名以上を見てきて、体脂肪率を効率よく落とした人にはある共通の「順番」がありました。
まず最初にやるのは、食事の中身を整えること。カロリーを減らすんじゃなくて、PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)のバランスを変える。
具体的には、タンパク質を体重の1.2〜1.5倍(g)まで増やす。体重60kgなら72〜90g。これだけで筋肉の分解が抑えられます。
次にやるのは、筋力トレーニング。筋肉に「使ってるぞ」という信号を送り続けること。体は使っていない筋肉から分解する。だから筋トレで「この筋肉はまだ必要だ」と体に伝える必要があるんです。
この2つを同時に進める。食事でタンパク質を確保しながら、筋トレで筋肉を維持する。すると脂肪だけが優先的にエネルギーとして使われるようになる。
カロリーを減らすんじゃない。タンパク質を増やしながら筋肉を維持する。
FIREFITNESSでは、3軸診断で食事軸と姿勢軸を最初にチェックします。体脂肪率が落ちない人は、だいたいこの2軸のどちらか(または両方)にズレがある。
食事軸のズレは、カロミルで3日分の食事を記録してもらえば見えてくる。タンパク質不足なのか、脂質過多なのか、間食で隠れカロリーがあるのか。
姿勢軸のズレは、フォームチェックでわかる。反り腰で腹筋が使えていない人が腹筋運動をしても、お腹の脂肪には影響しません。まず姿勢を直して、正しい筋肉に負荷がかかる状態を作る。
この順番を間違えると、頑張っているのに結果が出ない期間が長くなるんです。
あなたの体脂肪率が落ちない原因、60分の体験で3軸診断から特定できます。
「お腹だけ凹まない」にも理由がある
冒頭の40代の女性の話に戻ります。
この方は体重が3kg落ちたのに、お腹だけ凹まなかった。
3軸診断をしたら、姿勢軸に問題が見つかりました。反り腰がひどかったんです。
反り腰だと、骨盤が前に傾いてお腹が前に突き出る。腹筋(特にインナーマッスル)が使えていない状態。だから食事を改善して脂肪が減り始めても、お腹だけぽっこり出たままになる。
この方には、まず呼吸エクササイズとドローインから始めてもらいました。お腹の奥にある腹横筋を「使える状態」に戻す。
2週間後、体重はほぼ変わっていないのにウエストが-2cm。
「え、体重変わってないのにウエスト減っとるんですか?」
そう、姿勢が変わると脂肪が減る前にシルエットが変わるんです。骨盤の傾きが修正されて、お腹が正しい位置に戻るだけで見た目が変わる。
お腹が凹まないのは脂肪のせいじゃなく、反り腰で筋肉が使えていないせいかもしれない。
👤40代女性・デスクワーク
「腹筋やっても全然効かんかったのに、姿勢直したらお腹に力が入るようになったんよ。体重同じなのにスカートが緩くなった」
体脂肪率が動き始めるタイムライン
週1でパーソナルトレーニングに通った場合、体脂肪率がどう変化していくか。目安をお伝えします。
最初の2〜3週間は、体重も体脂肪率もほとんど動きません。この時期は神経系の適応期間。体がトレーニングに慣れていく段階です。肩こりが軽くなったり、朝の目覚めが良くなったりする変化が先に来ます。
1ヶ月目の終わり頃から、骨格筋量が増え始める兆候が見えてきます。まだ体重計の数字には大きな変化がないかもしれません。
2〜3ヶ月目で、体脂肪率が明確に動き始める。筋肉量が増えて基礎代謝が上がり、同じ生活をしていても脂肪が燃えやすくなっている状態です。
うちのデータでは、体脂肪率35%の方が3ヶ月で骨格筋量の対体重比率が上がり始め、体脂肪率がはっきり下がり始めたケースがあります。間食の中身を変えただけで体重が落ち始め、-5kgの時点で職場の方に「痩せたね」と言われたそうです。
早い人で2〜3週間で体の変化を感じ始めます。遅くても2〜3ヶ月で何かしらの効果実感がある。これは僕が500名以上を見てきた実感です。
体脂肪率は1ヶ月では変わりにくい。2〜3ヶ月目から本格的に動き始める。
有酸素運動だけでは体脂肪率は落ちにくい
ランニングやウォーキングをしているのに、体脂肪率が変わらない。そういう人もよく来てくれます。
有酸素運動はカロリーを消費します。でも筋肉を増やす刺激にはならない。
流通センターで例えると、有酸素運動は段ボールを1個ずつ手で運び出すようなもの。確かに減るけど、効率が悪い。
筋トレは焼却炉(筋肉)を大きくする作業。焼却炉が大きくなれば、寝ている間も段ボールを燃やし続けてくれる。
だから体脂肪率を落とすなら、有酸素運動より筋トレが優先です。
ただし、順番が大事。正しいフォームで正しい筋肉に効かせることが前提です。スクワットで膝が内側に入っていたら、太ももの前側ばかりに負荷がかかってお尻には効かない。
FIREFITNESSでは、最初のセッションは追い込みません。初回は50%の強度で「もっとやりたい」と思ってもらうくらいがちょうどいい。2021年の開業初期に初回から追い込みすぎて、2回目に来てもらえなかったことがあるんです。その教訓から、今は初回の強度を抑えて「これならできそう」と思ってもらうことを最優先にしています。
有酸素運動でカロリーを消費するより、筋トレで焼却炉を大きくするほうが効率的。
体脂肪率を効率よく落とすアプローチ、60分の体験で体感できます。
体脂肪率を見るべき理由
最後に、なぜ体重ではなく体脂肪率を見るべきなのか。
体重は水分量で1〜2kg簡単に変動します。朝と夜で違う。前日に塩分が多い食事をしたら翌日は増える。生理前は増える。
体脂肪率は、その変動の影響を受けにくい。体の中で脂肪がどれだけの割合を占めているか。これが本当の「太っているか、そうでないか」の指標です。
うちでは体組成計のデータを毎回記録しています。体重、体脂肪率、骨格筋量、体水分率。この4つの推移を見ることで、体の中で何が起きているかが正確にわかる。
「体重は同じなのに体脂肪率が下がっている」。これは筋肉が増えて脂肪が減っているということ。体重計だけ見ていたら「変わってない」と思ってしまう。でも体の中では確実に変わっている。
体重計の数字に一喜一憂するのは、今日でやめてください。
体重は水分で変動する。体脂肪率こそが「本当に変わっているか」の指標。
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この記事を書いた人
岡田 雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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