岡田雄磨
「もう何やってもダメじゃと思うんですけど」
先月、40代の女性がカウンセリングに来ました。
開口一番、そう言ったんです。
聞けば、糖質制限、置き換えダイエット、エステ、ファスティング、YouTube見ながらの筋トレ。全部試して、全部失敗したらしい。
24時間ジムに半年通って、何も変わらなかった
彼女はうちに来る前、24時間ジムに半年通っていたそうです。
マシンを適当に回って、YouTubeで見た腹筋メニューをやって。週3で通ったのに、体重は1キロも変わらなかったという。
「一回ちゃんと見てもらおう」と思って探してきた、と。
僕は3軸診断をしました。
姿勢、食事、継続の3つを順番に見ていきます。
結果、運動自体は大きく外してなかった。ただしフォームには修正が必要でした。
じゃあ何が問題だったのか。
食事と生活だったんです。
「食事は気をつけてます」の中身を見た
カロミルで3日分の食事を記録してもらいました。
サマリーを見て、すぐにわかりました。
脂質が多い。タンパク質が足りてない。
しかも朝食を抜いて、夜にドカ食いしていた。
彼女に聞きました。「職場のストレス、多いですか?」
「……多いです」
そうだろうなと思いました。
ストレスが高い人は、夜に食欲が暴走しやすいんです。体の中で、ドーパミンっていう社長秘書みたいなやつが勝手に「甘いもの発注」をかけてくる。社長(脳)が疲れてると、その暴走を止められない。
だから睡眠が大事なんですけど、それはまた別の話。
「全部ダメ」じゃなかった
「じゃあ私は何が悪かったんですか?」ってなりますよね。
ここで大事なことを言います。
3軸診断をしてきて、「3軸全部がダメ」という人はほとんどいません。
だいたい1〜2箇所に原因が集中してる。
「自分は何をやってもダメだ」と思って来る人が多いんですよね。でも実際に診ると「ここだけじゃん」ってことがほとんどです。
彼女の場合、運動は悪くなかった。姿勢にも大きな問題はなかった。
問題は「食事のタイミング」と「ストレス」だったんです。
そこだけ直せば流れが変わります。
戦わず、環境を変える
僕は彼女に「意志力で頑張れ」とは言わなかった。
代わりに、こう提案しました。
「15時〜16時に間食を入れてください。おにぎり1個でいいんで」
朝食抜きで夜にドカ食いするのは、体の自然な反応なんです。だってエネルギーが足りてないから。
だから夕方に少し入れる。そうすると夜の暴走が収まります。
これが「戦わず、環境を変える」という考え方です。
意志力に頼らない。環境を設計して、行動が自然と変わるようにする。
2週間後の話
2週間後、彼女は言いました。
「夜、あんまり食べたくなくなったんよ」
体重は1キロ減っていました。
たった1キロ。でも彼女にとっては「半年間ゼロだったものが動いた」という体験だったんですよね。
そこから3ヶ月で、彼女はウエストが4cm細くなりました。
体重よりウエストが先に変わった。姿勢が良くなって、お腹に力が入るようになったからです。
努力不足じゃない。方法の不一致
彼女は努力してなかったわけじゃありません。
24時間ジムに週3で半年通った。それは相当な努力です。
でも変わらなかった。
なぜか。
努力不足じゃなくて、方法が合ってなかっただけなんです。
ジムで何をしてたかが問題じゃなかった。ジムの外、つまり残りの23時間の過ごし方が問題だったんですよね。
原因がわかれば、やるべきことは明確になる
うちでは、最初に3軸診断をします。
姿勢を見る。食事を見る。継続できる仕組みかどうかを見る。
そうすると「ここが原因ですね」が見えてきます。
原因がわかれば、やるべきことは明確になる。
全部を頑張る必要はありません。1〜2箇所を直すだけで、流れが変わることがほとんどです。
「点」ではなく「線」を目指す
1日完璧に過ごすより、1週間の流れを整えるほうが大事です。
僕はこれを「点ではなく、線を目指す」と呼んでいます。
60点の日が7日続くほうが、100点の日が2日で終わるより、ずっといい。
だから「週3で来てください」とは言いません。むしろ週1から始める人が多いんですよね。
週1でも来てくれることで、残りの6日の生活意識が変わる。それが一番大きいんです。
最後に
「何をやっても痩せない」
そう思っている人がいたら、考えてみてほしい。
本当に「全部」がダメなのか。
それとも「1箇所だけ」が間違っているのか。
500名以上を見てきた経験から言えます。
ほとんどの人は、1〜2箇所直すだけで変わります。
どこがずれてるか、一度確認してみませんか?

この記事を書いた人
岡田雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
