岡田 雄磨(FIRE FITNESS代表)
気になるところだけ読めます
「食事は気をつけとるんですけど、何をやっても痩せんのです」
この言葉、月に3〜4回は聞きます。
本当に気をつけている。間食も減らした。揚げ物も控えてる。なのに体重が動かない。
僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIRE FITNESSを2021年4月に開業して、500名以上のお客様を見てきました。来てくれる方の82%は運動歴ゼロからのスタートです。
正直に言います。「食べてないのに痩せない」と感じている方の食事をカロミルで記録してもらうと、ほぼ全員が同じリアクションをします。
「え、こんなに食べてたの?」
驚くのは量じゃないんです。カロリーの内訳。自分が思っていたよりもオーバーカロリーだったという事実に驚く。
<SummaryCard title="この記事でわかること" items={["「食べてないのに痩せない」の最多原因", "食事記録で見えてくる2つのギャップ", "40代デスクワーク女性が2週間で変化した実例", "コンビニ・外食でもできる具体的な選び方", "読了目安:8分"]} />
「食べてない」と「太らない量」の間にある溝
500名以上見てきて、「何をやっても痩せない」の最多原因がわかっています。
自分が思っていたより食べていた。 そして、自分の消費カロリーが多いと思っていたが、実は少なかった。
この2つが同時に起きている。
摂取カロリーの過小評価と、消費カロリーの過大評価。これが重なると「食べてないのに痩せない」が完成するんです。
たとえば、40代のデスクワーク女性の基礎代謝は、だいたい1100〜1200kcalくらい。通勤と座り仕事だけの日だと、1日の消費カロリーは1500〜1600kcal程度。
ここに「ちょっとしたお菓子」や「ヘルシーだと思っていたグラノーラ」が乗ると、あっという間に摂取カロリーが消費を超える。
本人は「食べてない」と感じている。でも数字で見ると、超えている。
この溝に気づくには、記録するしかないんですよね。
「食べてないのに痩せない」の正体は、摂取カロリーの過小評価と消費カロリーの過大評価。この2つが同時に起きている。
カロミルを開いた瞬間に見えること
うちでは最初に「カロミル」というアプリで、今食べているものをそのまま記録してもらいます。
そのまま、です。「こんなの見せたら怒られるんじゃ…」と心配される方もいるんですが、怒りません。まず現状を一緒に見るだけ。
30代〜50代の方の記録を見ると、男女問わず共通パターンがあります。
脂質が多い。 糖質を減らして「減らした気」になっているけど、脂質はノーマークのまま。そしてタンパク質が圧倒的に足りていない。 女性は特にその傾向が顕著です。
さらに、朝食を抜いている方がめちゃくちゃ多い。
流通センターに例えると、朝食を抜くのは、始業時間に荷物が1つも届かない状態と同じです。スタッフが「今日は荷物少ないぞ」と判断して省エネモードに入る。動きが鈍くなる。
そこに昼食でドカッと届くと、支配人(インスリン)がパニックを起こす。仕分けが追いつかなくて、とりあえず全部倉庫に突っ込む。この「倉庫」が体脂肪です。
「食べてない」のに太るメカニズムは、こういうところにもある。食べる量だけじゃなく、食べるタイミングとバランスが影響しているんです。
「自分は何をやってもダメだ」から始まった方の話
ここから、実際に通ってくれている40代の女性の話をします。
👤40代女性・デスクワーク・体脂肪率35%
「もう自分は何をやってもダメなんじゃと思って」
食事を抜くダイエット、痩身エステ、プロポーションアカデミー、カーブス、YouTubeの筋トレ。全部試して、全部続かなかった。
カロミルで記録してもらったら、やっぱりタンパク質が少なくて脂質が多い。朝食もあったりなかったり。
もう一つ、話を聞いていくうちに見えてきたパターンがありました。
職場でお土産のお菓子を配られて、我慢していたけど食べてしまう。そこから間食が増えていく。
ここで「間食をやめてください」とは言いませんでした。
間食自体は悪くない。何を食べるかが大事なんです。
お菓子の代わりに何を選べるか、一緒に考えました。変に我慢しなくていい方法を探す。戦うんじゃなくて、環境を変える。
努力不足ではなく、方法が合っていなかっただけ。原因は1〜2箇所に集中していることがほとんど。
2週間後、体重がしっかり落ち始めました。
3ヶ月目には骨格筋量の対体重比率が増えて、体脂肪率が下がり始めた。
👤同じ方・−5kg時点
「職場の人に『痩せたね』って言われたんよ。昔の服がまた履けるようになって、それが一番嬉しかった」
数字も大事だけど、こういう日常の変化の方が、本人にとっては大きかったりするんですよね。
「で、具体的に何を選べばいいの?」
理屈はわかった。じゃあ実際に何を選べばいいのか。
僕がお客様におすすめしているものは、コンビニや外食チェーンで普通に買えるものばかりです。
コンビニなら
セブンイレブン「全粒粉チキン&エッグ」— タンパク質32g。これは本当に優秀
セブンイレブン「鶏むね肉とブロッコリー」— タンパク質19.8g
外食チェーンなら
すき家「旨だしとりそぼろ丼」— タンパク質30.2g、脂質6.5g
サブウェイ「チリチキンサンド」— タンパク質20.1g、脂質4.1g
鶏むね肉100gで届くタンパク質(建築資材)は23g分。体重60kgの人なら、毎日60g分の資材が必要です。朝・昼・夕で分散して届ければ、流通センターの支配人は冷静に仕分けできる。
飲みの席なら
枝豆、冷奴、刺身の赤身、焼き鳥の塩、砂肝。これを中心に選ぶだけで、だいぶ変わります。
外食やコンビニでもダイエットはできる。選ぶ力は一生モノです。
<SummaryCard title="食事記録で見つかる「よくあるギャップ」" items={["摂取カロリーが自覚より多い(過小評価)", "消費カロリーが期待より少ない(過大評価)", "脂質がノーマークで多い", "タンパク質が圧倒的に足りていない", "朝食抜きで体が省エネモードに入っている"]} />
カロミルの記録を一緒に見ながら、今の食生活のどこにギャップがあるか、体験で確認できます。
記録が変えるのは、食事じゃなくて「視点」
食事記録を続けている方を見ていて思うのは、変わるのは食事の内容だけじゃないということです。
「今日のお昼、何を減らすか」で考えていた人が、「何を摂るか」で考えるようになる。
制限から選択へ。点ではなく、線で見るようになる。
1週間、2週間と記録を続ける中で、選べるものが少しずつ増えていく。その積み重ねが、リバウンドしない体をつくっていくんです。
もし今、「食べてないのに痩せない」と感じているなら、一度、自分が食べているものを数字で見てみるのも悪くないかもしれません。思い込みと現実の間にある溝が、きっと何かを教えてくれるはずです。
食事指導の具体的な中身が気になる方は
パーソナルジムの食事指導って何するの?
「食べるな」と言わないジムの食事改善の全貌
記事を読む →体脂肪率がなかなか落ちない方は
体脂肪率 落とす方法|体重より先に体脂肪率を見るべき理由
カロリー制限だけでは届かない理由を解説
記事を読む →
この記事を書いた人
岡田 雄磨(FIRE FITNESS代表)
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。

