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# プロテインを飲んでも効果が出ない本当の理由|500名を見てわかった「タイミング」より大事なこと
「プロテインを毎日飲んでるのに、筋肉がつかんのよ」
体験に来てくれた54歳の女性がそう言った。話を聞くと、ネットで調べて「タンパク質が大事」と知り、プロテインを朝・夜の2回飲み始めた。でも1ヶ月経っても体が変わらない。それどころか、胃が痛くなってきたという。
カロミルで食事を見せてもらうと、原因がすぐにわかった。
1日のタンパク質摂取量は確かに増えていた。でも、それ以前に食事の総量が圧倒的に足りていなかった。朝はプロテインだけ。昼は小さなサラダと少しのおにぎり。夜もプロテインを飲んでいるが、食事自体は少ない。
プロテインを飲んでも効果が出ない理由。それは「タイミング」じゃない。「食事全体の設計」が間違っているからだ。
「タイミング」よりも「総量」が先
プロテインについて検索すると、必ず「トレーニング後30分以内」「朝起きてすぐ」「就寝前」というタイミングの話が出てくる。
これは間違いじゃない。でも、順番が違う。
タイミングを気にするのは、1日のタンパク質総量がクリアできてからの話。総量が足りてないのに、タイミングを気にしても意味がない。
プロテインを、体の仕組みで説明する。
人間の体は「流通センター」に似ている。食べたものが届いて、仕分けされて、必要な部署に配送される。
タンパク質は「建築資材」。 筋肉・肌・髪。体の「建物」を作る材料だ。
建築資材が届かないと、建物(筋肉)は修理も増築もできない。どれだけタイミングよく届けようとしても、資材の総量が足りてなかったら工事は進まない。
プロテインは「建築資材の速達便」。 通常の配送(食事)で足りない資材を、速達で補充するのがプロテインの役割。
でも、通常の配送(食事)がほとんど届いてないのに、速達だけ送っても意味がない。
「タンパク質を増やしたら胃が痛くなった」の本当の原因
54歳の女性に、まず伝えたのはこれだった。
「プロテインをやめましょう。まず食事の量を増やしましょう」
え?と驚いた顔をしていた。「タンパク質が足りないって言うからプロテイン飲み始めたのに、やめるんですか?」
そう、やめる。理由は2つある。
理由1:食事の総量が足りてないのに、タンパク質だけ増やしても体は使えない
タンパク質だけ増やしても、エネルギー(糖質・脂質)が足りてないと、筋肉は作られない。
筋肉を作る現場には、建築資材(タンパク質)だけでなく、作業員を動かすガソリン(糖質)、工具を動かす燃料(脂質)も必要。
資材だけ届けても、現場が動いてなかったら意味がない。
理由2:胃が弱い人は、タンパク質の「増やし方」を間違えると胃痛が出る
タンパク質は、胃で分解される。胃酸を使って、アミノ酸に分解する作業が必要。
元々胃が弱い人が、急にタンパク質を増やすと、胃の分解能力が追いつかない。未消化のタンパク質が胃に滞留して、胃痛が出る。
この女性には、こうアプローチした。
プロテインを一旦中止
食事の総量を増やす(特に糖質・脂質を適量に戻す)
タンパク質は「胃に優しいもの」から少しずつ増やす
胃に優しいタンパク源:白身魚・豆腐・卵白。これを少量頻回で摂ってもらう。
1ヶ月後、胃痛は消えた。食事の総量が増えて、体が動き始めた。そこでようやく、プロテインを再開した。今度は、食事で足りない分だけを補う形で。
結果、3ヶ月で筋肉量が増え始めた。体脂肪率も下がり始めた。
「プロテインを飲めば筋肉がつく」は半分正解、半分不正解
プロテインを飲めば筋肉がつく。これは半分正解。でも、条件がある。
条件:食事全体の設計ができていること。
うちでは、タンパク質の摂取量を提案する前に、必ずカロミルで3日分の食事を見せてもらう。そこで見るのは、タンパク質だけじゃない。
総カロリーは足りているか
PFCバランス(タンパク質・脂質・糖質)は適切か
食事の回数とタイミングは生活に合っているか
これが全部クリアできてから、「じゃあタンパク質をあと○g増やしましょう」という話になる。
プロテインは、その「あと○g」を手軽に補う手段。それ以上でも、それ以下でもない。
プロテインより先に「コンビニ高タンパク商品」を使う理由
うちのトレーナーの板倉は、普段から高タンパク・低脂質な市販商品を趣味で探している。お客様に「これ食べてみてください」と提案するためだ。
なぜプロテインじゃなくて、コンビニ商品を先に提案するか。
理由は2つ。
理由1:食事の延長線上にある
プロテインって、「飲むもの」という認識がある。毎日シェイカーを振って飲む。それがハードルになる人がいる。
でも、コンビニで買える鶏むね肉やゆで卵は、「食事」の延長線上にある。「間食に鶏むね肉」「朝食にゆで卵プラス」。これなら続けやすい。
理由2:食事全体のバランスを整えやすい
プロテインは、基本的にタンパク質しか入ってない。でも、コンビニ商品なら、タンパク質以外の栄養も一緒に摂れる。
例えば、セブンイレブンの「全粒粉チキン&エッグ」。タンパク質32g。これ1つで、糖質(パン)とタンパク質(鶏・卵)が同時に摂れる。
すき家の「旨だしとりそぼろ丼」。タンパク質30.2g、脂質6.5g。外食でもこれだけ高タンパク・低脂質な商品がある。
プロテインを買う前に、まずこういう商品を生活に組み込んでみる。それで足りなかったら、プロテインを追加する。この順番が大事。
「プロテインを飲むタイミング」は、いつ気にすればいいのか
じゃあ、タイミングはいつ気にすればいいのか。
答えは、食事全体の設計ができてから。
1日のタンパク質総量が確保できている。PFCバランスも適切。食事の回数も生活に合っている。この状態になって初めて、「じゃあタイミングも最適化しようか」という話になる。
そこまで来たら、タイミングはこれだ。
タイミング1:トレーニング後30分以内
筋肉が「修復モード」に入っている時間帯。ホエイプロテインで素早く栄養を届ける。目安は体重×0.3〜0.4g。60kgの人なら18〜24g程度。
タイミング2:朝起きてすぐ
睡眠中は6〜8時間、何も栄養を摂取していない。朝は筋肉が分解されやすい時間帯(カタボリック状態)。朝食と一緒に、または朝食代わりにプロテインを摂る。
タイミング3:就寝前
睡眠中も筋肉は作られる。就寝前にカゼインプロテイン(ゆっくり吸収されるタイプ)を摂ることで、6〜8時間かけて筋肉に栄養を供給し続けられる。
ただし、これは「タイミングを気にできるレベルまで来た人」の話。
最初からタイミングを気にする必要はない。まず食事全体を整える。それが先だ。
FIREFITNESSでやっていること
うちでは、体験に来てくれた方に必ずカロミルで3日分の食事を記録してもらう。
そこで見つかるのは、だいたいこの3つ。
脂質が多い(揚げ物・マヨネーズ・ドレッシング)
糖質を減らして「減らした気」になっている(でもタンパク質は足りてない)
朝食抜き+夜ドカ食い
この状態で「プロテインを飲めば筋肉がつく」と思ってる人が多い。
でも、プロテインを飲む前に、まずこの3つを整える。それだけで体が動き始める人がほとんど。
プロテインは、その後の話。
「魔法の粉」じゃなくて「建築資材の速達便」
プロテインは魔法の粉じゃない。
飲めば筋肉がつくわけじゃない。飲めば痩せるわけでもない。
プロテインは、ただの建築資材の速達便。通常の配送(食事)で足りない資材を、素早く補充する手段。
だから、通常の配送がちゃんと機能してないのに、速達だけ送っても意味がない。
食事を整える。総量を確保する。PFCバランスを適正にする。
その上で、足りない分をプロテインで補う。
この順番が、一番大事なことです。
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この記事を書いた人
岡田 雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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