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「骨盤矯正に通ってるんですけど、お腹が全然変わらなくて」
産後に来てくれるお客様から、この言葉はよく聞きます。
月に何度も。
骨盤矯正に1〜2ヶ月通っている。でも、鏡で見るお腹は変わっていない。「何か間違ってますか?」という困惑が、声のトーンに滲んでいます。
その気持ち、わかるんです。
私自身、産後13kgの体重増加を経験しました。骨盤矯正にも通いました。でも、最初はなかなか変わらなかった。
変わり始めたのは、骨盤「だけ」を見るのをやめてからです。
骨盤は原因のひとつ。でも産後の体型には、もうひとつ大きな理由がある。
この記事でわかること
- 骨盤矯正が役立つ場面と、それだけでは変わらない理由
- 産後の体型が戻りにくい3軸の原因(姿勢・食事)
- 時期別に何をするかの整理(1〜2ヶ月・3〜6ヶ月・6ヶ月以降)
- 読了目安:6分|忙しい方は「産後の体に何が起きているか」の見出しだけでもOK

産後のママ
骨盤矯正が役立つこと、役立たないこと
骨盤矯正を否定したいわけではありません。
産後の骨盤は、出産でゆるんだ靭帯の影響を受けて不安定な状態が続きます。骨盤底筋が弱くなれば、尿漏れや腰痛の原因になることも。
こういった「骨盤の不安定さ」に対しては、骨盤矯正は確かに意味があります。
ただ、「お腹が凹まない」「体重が落ちない」という問題は、骨盤の位置だけが原因ではないことが多い。
「じゃあ何が原因なんですか?」ってなりますよね。
骨盤の位置が整っても、筋肉が動かなければ体の形は変わらない。
産後の体に何が起きているか
FIREFITNESSでは、体型が変わらない原因を「3軸」で見ています。姿勢・食事・継続の3つです。
産後の体では、この3軸のうち特に「姿勢軸」に大きな変化が起きています。
反り腰と腹圧の低下。
妊娠中、お腹が大きくなるにつれて腰は自然と反っていきます。産後もその姿勢が残りやすい。
反り腰の状態だと、腹筋が正しく使えません。お腹の力が「抜けた状態」になっているんです。
どれだけ腹筋運動をしても効かない、食事を頑張ってもお腹周りだけ変わらない——その原因がここにあることが多いです。
さらに産後は「食事軸」にも変化があります。
授乳中はカロリーが多く消費されますが、育児の忙しさで食事が不規則になりがちです。タンパク質が不足することで、筋肉量が落ち、基礎代謝が下がっていく。
産後の体型が戻りにくい本当の理由は、反り腰による腹圧の低下と、タンパク質不足が重なっているから。
反り腰と腹圧の関係をもっと詳しく知りたい方はこちら。ヒップアップが変わらない理由と同じ仕組みです。
ヒップアップにスクワットだけでは足りない
お尻が変わらない本当の理由
記事を読む →時期別に何をすればいいか
産後の体に何が起きているかがわかれば、やることは整理できます。
産後1〜2ヶ月:まず整える
この時期は体を「動かす」よりも「整える」段階です。
骨盤底筋のエクササイズ、深呼吸、軽いストレッチ。
いきなり腹筋をしたくなる気持ちはわかりますが、この時期の腹筋運動は骨盤底筋に負担をかけることがあります。まず「お腹に空気を入れて、ゆっくり吐く」という呼吸から始めるのが理想的です。
産後3〜6ヶ月:土台を作る
医師の許可が出たら、少しずつ動き始めます。
この時期のゴールは「体重を落とす」ことではなく、「使えていない体幹を起こす」こと。
ドローイン(お腹を薄くする動き)、ヒップリフト(仰向けでお尻を上げる動き)、デッドバグ(四肢を交互に伸ばす動き)。これらは、反り腰と腹圧不足に直接アプローチできる種目です。
「こんな地味な動きで変わるの?」と思うかもしれません。
でも、体幹が動き始めると、日常の姿勢から変わってきます。気づいたら体のラインが変わっていた、という変化はこういう積み重ねから来ることが多いです。
産後6ヶ月以降:本格的に動く
体が回復したら、筋力トレーニングと食事管理を組み合わせていきます。
この時期に最も重要なのが「タンパク質」です。体重×1gが目安。体重55kgなら55g。食事だけで摂るのは大変なので、プロテインを上手に活用するのも選択肢の一つです。
産後の体型戻しは「体重を落とす」より「体幹を起こす、タンパク質を入れる」が先。
今どの段階か、一度確認してみませんか。60分の体験で3軸から産後の体の状態を見ます。赤ちゃん連れも大丈夫です。

産後ストレッチ
焦りが一番の大敵
私自身、産後13kgの体重増加から回復するまで、正直焦っていました。
「早く戻らないといけない」——そんな気持ちが先走って、無理な食事制限をして体調を崩したこともあります。
ベストボディジャパンに出るためにトレーニングを科学的に学び直したとき、改めてわかったことがあります。
体は急がせると逆に変わりにくくなる、ということです。
9ヶ月かけて変化した体は、9ヶ月くらいかけて戻すイメージで。ゆっくり積み重ねた変化は、リバウンドしにくいです。
急いで変えようとした体は、急いで元に戻る。ゆっくり変えた体は、ゆっくりしか戻らない。
骨盤矯正だけ続けても変わらなかった理由
骨盤矯正は悪くありません。
ただ、産後の体型が変わりにくい本当の理由は、骨盤だけでなく「反り腰による腹圧の低下」と「タンパク質不足による筋肉量の低下」が重なっていることが多い。
この2つにアプローチしないまま、体重を落とすことだけを急いでも、体のラインは変わりにくいです。
骨盤矯正に行きながらでも、体幹を起こすエクササイズとタンパク質摂取を並行できれば、変化は早くなります。
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この記事を書いた人
山本 舞香
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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