気になるところだけ読めます
「先生、酒はやめられんのです。仕事柄、お客さんから出されたら断れんのんです」
飲食店で働く35歳の男性に初回カウンセリングで言われた言葉です。
この言葉、月に2〜3回は聞きます。飲食店の人だけじゃなく、営業職の人や、単純にお酒が好きな人からも。
みんな同じなんですよね。「痩せたい。でも酒はやめたくない。やめられない」。この2つが同時にある。
僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを2021年に開業して、500名以上のお客様を見てきました。
最初に言います。酒をやめろとは言いません。
「じゃあどうするの?」ってなりますよね。締めラーメンを変えるだけで大違い、というのはよく言う話ですけど、今日はもう少し深い仕組みの話をします。
お酒を飲むと体の中で何が起きるか
体を流通センターだと思ってください。
食べたものが入荷して、仕分けセンター本部(肝臓)で検品・仕分けされて、必要な部署に配送される。いらないものは出荷口から出ていく。
普段はこの流れがスムーズに回っています。
ところがお酒を飲むと、仕分けセンター本部がアルコールの処理で手一杯になるんです。
通常の仕分け作業——栄養を筋肉に送ったり、エネルギーとして使ったり——が、全部止まる。
お酒を飲むと痩せにくくなるのは、仕分けセンター本部(肝臓)がアルコール処理で手一杯になって、通常の仕分けが後回しになるから。
仕分けが後回しになった栄養素はどうなるか。とりあえず倉庫行き。つまり脂肪になる。
しかもこの「手一杯」状態は、お酒を飲んだあと12〜36時間も続くことがある。金曜の夜に飲んだら、土曜の夕方か日曜の朝まで、仕分けセンター本部は通常業務に戻れないんです。
「じゃあやっぱり酒はダメじゃないですか」って思うかもしれません。
でも、ここからが大事なんです。
「やめる」のではなく「バッファを作る」
さっきの35歳の男性——飲食店で働いていて、お客さんからお酒を出されたら断れない。週6で自転車通勤もしている。食事もトレーナーの指示通りに守っている。なのに体重が減らない。
「全部ちゃんとやっとるのに、なんで落ちんのですか?」
カロミルで食事記録を見たとき、食事自体は悪くなかったんです。問題はアルコールのほう。
仕分けセンター本部がアルコール処理で止まっている間に、普通の食事の栄養素がどんどん倉庫に回されていた。
だからアプローチを変えました。
食事を変えるのではなく、「アルコールバッファ」を作る。
<SummaryCard title="アルコールバッファ戦略とは" items={["飲む日が事前にわかっているなら、その日の食事で脂質を減らしておく", "飲んだ翌日〜2日間は入荷(食事量)を少し抑えて、仕分けセンター本部の回復を待つ", "1日単位で完璧を目指すのではなく、1週間で帳尻が合えばOK"]} />
これは「食事制限」とは違います。
飲む日の前後で、流通センターの入荷量を調整する。仕分けセンター本部が処理できる範囲に収める。それだけ。
1週間の帳尻合わせ。点ではなく、線を目指す。FIREFITNESSではこの考え方をずっとやっています。
締めラーメンを変えるだけで、翌日が変わる
「理屈はわかったけど、具体的に何すればいいの?」ってなりますよね。
一番効くのは、飲んだあとの行動を変えること。
お酒を飲むこと自体よりも、飲んだあとに何を食べるかのほうが影響が大きいんです。
仕分けセンター本部がアルコール処理で止まっている状態で、締めラーメンを入荷する。大量の糖質と脂質が仕分け待ちの列に並ぶ。でも仕分けが止まってるから、全部倉庫行き。
お酒で太る原因の半分以上は、「飲んだあとに何を食べるか」で決まる。
じゃあ締めに何を食べるか。
枝豆。冷奴。刺身の赤身。焼き鳥は塩で。砂肝。
👤35歳男性・飲食店勤務
「最初は物足りんかったけど、2週間くらいで慣れたんよ。締めに枝豆と冷奴にしたら、翌朝の体の軽さが全然違う」
この男性は、締めラーメンを枝豆と冷奴に変えただけで、翌朝の体感が変わったと言ってくれました。
体重計の数字じゃなくて、翌朝の体の軽さ。これが一番わかりやすい変化なんですよね。
仕分けセンター本部がアルコール処理中でも、タンパク質中心の軽い荷物なら倉庫行きになりにくい。処理の負担が少ないから。
「自分の食事パターン、何を変えればいいかわからない」——3日間の食事記録から、あなたの仕分けセンターの状態を一緒に確認します。
自転車通勤8kmを「有酸素」に変えた
もう1つ、この男性のケースで面白かったのが自転車通勤。
週6で片道8kmを自転車で通勤していた。でもこれ、最初は「運動」として機能していなかったんです。
体が通勤に慣れてしまって、エネルギーをほとんど使わない効率的な走り方になっていた。流通センターで言うと、派遣の現場監督(有酸素運動)を呼んでいるつもりが、現場監督がもうやることなくて暇してる状態。
そこで通勤ルートを少し変えて、坂道を1本入れてもらった。それだけで心拍数が上がって、ちゃんと「運動」になった。
ただし、有酸素だけでは限界がある。
派遣の現場監督は、いる間は効率が上がるけど帰ったら元通り。焼却炉(筋肉)自体を大きくしたいなら、筋トレが必要。
だからFIREFITNESSでは週1のセッションで筋トレを入れて、焼却炉を大きくする。焼却炉が大きくなれば、アルコールで仕分けが止まっている間も、すでに配送済みの荷物を燃やし続けてくれる。
筋トレで焼却炉(筋肉)を大きくしておくと、飲んだ日も翌日も、段ボール(脂肪)を燃やし続けてくれる。
うちのトレーナーにもマッスルバーで働いてるやつがいる
ここまで読んで「理屈はわかるけど、トレーナーって酒飲まないから説得力ないんじゃ…」と思った人がいるかもしれません。
実は、FIREFITNESSのトレーナーの一人、葛本蓮はマッスルバーのスタッフと兼業しています。お酒を出す側で働きながら、体を維持している。
お酒と筋肉の両立を、ある程度体現している存在なんです。
別にストイックに酒を断っているわけじゃない。飲む量と飲む頻度を把握して、前後の食事で調整して、トレーニングで焼却炉を維持している。やっていることはシンプル。
「お酒を飲む人=ダイエット無理」ではない。仕分けセンター本部の処理能力を超えないように調整すれば、両立はできる。
居酒屋で何を頼めばいいか、もっと具体的に知りたい方はこちら。
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記事を読む →「やめられない」は悪いことじゃない
お酒が好きな人に「やめてください」と言っても、やめられないんですよね。
仕事の付き合いだったり、純粋に好きだったり、ストレス発散だったり。理由はいろいろある。
大事なのは、やめることじゃなくて、仕組みを理解すること。
仕分けセンター本部がアルコール処理中は通常の仕分けが止まる。この事実を知っていれば、飲む日の前後で何をすればいいかが見えてくる。
飲む日は脂質を控えて、仕分け待ちの荷物を軽くしておく。締めは枝豆か冷奴。翌日は入荷を少し抑えて、仕分けセンター本部の回復を待つ。1週間で帳尻を合わせる。
<SummaryCard title="お酒をやめずに体を変えるための3つのポイント" items={["飲む日の前後で食事量を調整する(アルコールバッファ)", "締めラーメンを高タンパク・低脂質に変える(枝豆・冷奴・刺身・焼き鳥塩)", "週1の筋トレで焼却炉(筋肉)を大きくして、基礎の処理能力を上げる"]} />
さっきの飲食店勤務の男性。
お酒はやめていない。お客さんから出されたら今も飲む。でも締めの食べ物を変えて、飲んだ翌日の食事を調整して、週1のトレーニングで焼却炉を維持している。
「酒やめんでも変わるんじゃな」
彼がそう言ったとき、正直嬉しかったですね。
お酒を飲みながら体を変えたい。そう思っている人は、たぶんたくさんいると思います。
仕組みを知って、前後で調整するだけ。それだけで体は変わり始めます。
自分の仕分けセンター、今どんな状態か。一度確認してみませんか?
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この記事を書いた人
岡田 雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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