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「夏になると毎年ダルくなるんですけど、これって体質ですかね?」
6月に入ると、カウンセリングでこの質問が増えます。
答えは「体質じゃないです」。
僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを2021年4月に開業して、500名以上のお客様を見てきました。その中で、毎年夏になると体調を崩す方には共通点があることに気づきました。
それは「筋肉量が少ない」ことです。
夏バテの原因は暑さだと思われがちですが、実はエアコンの効いた室内にいる人のほうがバテやすい。理由は体温調節の仕組みにあります。
<SummaryCard title="この記事でわかること" items={["夏バテの本当の原因は暑さではなく体温調節機能の低下", "筋肉量が少ないと夏バテしやすい理由(流通センター比喩で解説)", "冷房と屋外の温度差が自律神経を壊すメカニズム", "夏バテ予防のために今からできる3つの対策", "岡山の実例:6月から始めて8月に変わった方の話"]} />
夏バテの正体は「空調センターの故障」
体を流通センターに例えると、体温調節は「空調センター」の仕事です。
この空調センターを動かしているのが自律神経。暑いときは冷房(発汗・血管拡張)を入れて、寒いときは暖房(筋肉の熱産生・血管収縮)を入れる。この切り替えを1日に何十回もやっています。
夏バテが起きるのは、この空調センターのスイッチが壊れたとき。
朝、涼しい自宅を出る。通勤で外に出ると35度の炎天下。オフィスに入ると冷房が効いて25度。昼休みにまた外に出る。戻ると冷房。
この温度差を1日に何度も繰り返すと、空調センターのスイッチが追いつかなくなる。切り替え疲れを起こして、最終的に「もう動けません」とシャットダウンしてしまう。
これが夏バテの正体です。
夏バテは「暑さ」のせいじゃない。冷房と外気の温度差で空調センター(自律神経)が壊れること。
筋肉が少ないと、なぜ夏バテしやすいのか
ここからが本題です。
空調センターのスイッチが壊れやすい人と、壊れにくい人がいる。その違いは何か。
大きな要因の一つが「筋肉量」です。
筋肉には2つの役割があります。
1つ目は「熱を作る」こと。体温の約40%は筋肉から生まれています。筋肉量が多い人は、冷房で体が冷えても自力で熱を作り直せる。でも筋肉量が少ない人は、冷えたまま戻れない。空調センターが暖房を入れようとしても、暖房設備(筋肉)が小さすぎて温まらないんです。
2つ目は「血液を送るポンプ」としての役割。特にふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれていて、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割をしています。
デスクワークで座りっぱなし、かつ筋肉量が少ないと、このポンプが弱くなる。血液の循環が悪くなると、空調センターへの電力供給(栄養と酸素)が不安定になって、ますます空調が効かなくなる。
結果として、冷房の部屋にいるのに手足が冷える。でも外に出ると暑くてすぐバテる。「冷えているのにバテる」という矛盾した状態が起きるんです。
筋肉は体の暖房設備であり、血液のポンプ。少ないと冷房に負けて、夏バテが加速する。
「毎年夏に体調を崩す」パターンを止めるには
うちに来てくれた40代のデスクワークの女性で、毎年7〜8月に体調を崩すという方がいました。
「夏になると食欲が落ちて、アイスとか冷たいものばっかり食べてしまうんよ。そしたら体がダルくなって、結局9月まで引きずる」
この方の3軸診断をしたとき、姿勢軸と食事軸の両方に問題がありました。
姿勢軸は猫背と巻き肩。デスクワークで肩が前に入って、背中の筋肉が使えていない状態。上半身の筋肉量が落ちているから、冷房で冷えやすい。
食事軸はタンパク質不足。夏になると麺類やアイスが増えて、タンパク質の摂取量がさらに下がる。筋肉の材料が届かないから、焼却炉(筋肉)がどんどん小さくなる悪循環。
流通センターで言うと、暖房設備(筋肉)が老朽化しているのに、修理資材(タンパク質)の発注が止まっている状態。設備は壊れるに決まっています。
この方には6月からセッションを始めてもらいました。
最初の1ヶ月は姿勢矯正から。チューブを使ったシーテッドローイングで背中の筋肉を起こして、デッドバグで体幹を安定させる。追い込むメニューではなく、「正しく使える筋肉を増やす」メニューです。
同時に食事軸も整えました。冷たい麺類に偏っていた昼食に、サラダチキンかゆで卵を1品追加するだけ。量を減らすのではなく、タンパク質を足す。
👤40代女性・デスクワーク
「いつもなら7月にはぐったりしとるんじゃけど、今年は全然違う。オフィスで冷房かかっても寒くなくなった」
2ヶ月後の8月、この方は例年の夏バテが来ませんでした。体が冷房に負けなくなった。食欲も安定して、アイスに逃げる回数が減った。
早い方で2〜3週間から体の変化を感じ始めます。遅くても2〜3ヶ月で「今年はなんか違う」という実感が出てくる。
夏バテ対策は8月からでは遅い。6月から筋肉を育てておけば、空調センターが壊れにくくなる。
毎年夏に体調を崩す方へ。60分の体験で、あなたの体の空調センターの状態を確認できます。
今日からできる夏バテ予防3つの対策
パーソナルジムに来る前でも、今日から始められることがあります。
1つ目。朝食にタンパク質を入れる。
朝にタンパク質を摂ると、食事誘発性熱産生(DIT)で体温が上がります。これは食べたものを消化する過程で熱が生まれる仕組み。タンパク質はDITが最も高い栄養素で、食べたカロリーの約30%が熱に変わります。
朝の体温が上がると、空調センターのスイッチが「今日は通常運転でいけるな」と判断する。一日の体温調節がスムーズになります。
ゆで卵1個でいい。コンビニのサラダチキンでもいい。朝の5分で、一日の空調が変わります。
2つ目。冷房の効いた部屋で、1時間に1回だけ立ち上がる。
座りっぱなしだと、ふくらはぎのポンプが止まったままになります。1時間に1回、30秒だけ立ち上がってかかとを上げ下げする。それだけでポンプが再起動して、血液の循環が回復します。
デスクの下でつま先立ちを10回やるだけでも効果はあります。会議中でも、トイレに立った時でもいい。
3つ目。シャワーだけで済まさない。
夏は湯船に浸からない人が増えます。でも、冷房で冷えた体をシャワーだけで温め直すのは難しい。
40度前後のぬるめのお湯に10分浸かるだけで、末端の血管が開いて血流が改善します。これは空調センターに「通常モードに戻っていいよ」と伝えるリセットスイッチのようなもの。
毎日じゃなくていい。週に3回でも効果は出ます。
<SummaryCard title="今日からできる夏バテ予防" items={["朝食にタンパク質(ゆで卵1個でOK)を入れて体温を上げる", "1時間に1回立ち上がってかかとの上げ下げ。ふくらはぎのポンプを再起動", "週3回でもいいから湯船に10分浸かる。冷房で狂った空調センターをリセット"]} />
「毎年の夏バテ」は、体質じゃなくて状態
最初の質問に戻ります。
「夏バテしやすいのは体質ですか?」——違います。状態です。
筋肉量が少ない状態。タンパク質が不足している状態。冷房と外気温の差に空調センターが対応できない状態。
状態は変えられます。
うちのお客様の82%は運動歴ゼロから始めています。6月から始めれば、8月の夏バテに間に合う。9月からの「夏の疲れを引きずる」もなくなる。
500名以上見てきて確実に言えること。
毎年繰り返す夏バテは、筋肉を育てることで止められる。空調センターの設備(筋肉)を大きくして、修理資材(タンパク質)を安定供給する。それだけで体の温度調節は変わります。
「今年こそ夏バテしたくない」と思ったら、まだ間に合います。
あなたの空調センター、今どんな状態ですか?
夏バテは体質ではなく状態。筋肉と栄養を整えれば、状態は変えられる。
夏を元気に乗り切るための体づくり。60分の体験で3軸から現在地を確認できます。
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この記事を書いた人
岡田 雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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