岡田 雄磨(FIRE FITNESS代表)
気になるところだけ読めます
「腹筋やっとんじゃけど、お腹だけ全然変わらんのです」
この相談、月に4〜5回は聞きます。
体重は落ちた。食事も気をつけてる。YouTubeを見ながら腹筋もやってる。なのにお腹だけ凹まない。
僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを2021年4月に開業して、500名以上のお客様を見てきました。来てくれる方の82%は運動歴ゼロからのスタートです。
先に結論を言います。腹筋をしてもお腹が凹まない人の多くは、「反り腰」が原因です。 脂肪の問題じゃなく、姿勢の問題。
腹筋という筋肉は存在していても、反り腰の状態では正しく力が入らない。使えない筋肉をいくら鍛えようとしても、効かないんです。
<SummaryCard title="この記事でわかること" items={["腹筋してもお腹が凹まない本当の原因", "反り腰チェックの方法(壁を使って10秒で判定)", "反り腰を放置するとお腹以外にも出る不調", "2週間でウエスト-2cmを実現したアプローチ", "読了目安:7分"]} />
そもそも「反り腰」って何が起きているのか
反り腰は、骨盤が前に傾きすぎている状態のことです。
わかりやすく言うと、ベルトのバックルが下を向いている感じ。骨盤が前に倒れると、腰が必要以上にカーブして、お腹が前に突き出ます。
この状態が慢性化すると、お腹の奥にある「腹横筋」というインナーマッスルが使えなくなるんです。
腹横筋は、お腹をコルセットのように締めている筋肉。これが効いていれば、内臓を正しい位置に保ってくれる。でも反り腰で骨盤が前に倒れると、このコルセットが緩んでしまう。
結果として、内臓が前に押し出されて、下腹がぽっこり出る。
これは脂肪が多いからじゃない。筋肉のスイッチが切れているから。
だから腹筋を100回やっても、このスイッチが切れたままだと効かない。表面の腹直筋(シックスパックの筋肉)だけが疲れて、肝心のインナーマッスルには刺激が入っていない。
お腹が凹まないのは脂肪のせいじゃなく、反り腰でインナーマッスルが「使えない状態」になっているから。
あなたが反り腰かどうか、10秒でわかる方法
「自分が反り腰かどうかわからない」という方が多いので、簡単なチェック方法をお伝えします。
壁に背中をつけて立ってください。かかと、お尻、肩甲骨、後頭部の4点を壁につける。
この状態で、腰と壁の間に手を入れてみてください。
手のひら1枚分のすき間なら正常。でも拳が入るくらいすき間がある場合は、反り腰の可能性が高いです。
500名以上見てきた感覚だと、デスクワークの30〜40代女性の約6割がこのチェックで引っかかります。
座り仕事で股関節の前側(腸腰筋)が縮みっぱなしになっていて、立ち上がったときに骨盤が前に引っ張られる。これが慢性化して、反り腰が定着してしまうパターンが一番多い。
産後の女性にも多いです。妊娠中にお腹が大きくなると骨盤が前傾しやすくなり、出産後もその癖が残っている方がかなりいます。
壁に立って腰のすき間をチェック。拳が入ったら、反り腰のサインです。
反り腰を放置すると、お腹以外にも影響が出る
反り腰の問題は、お腹がぽっこりするだけじゃありません。
腰痛。これが一番多い。骨盤が前に傾くと、腰椎(腰の骨)に過剰な負荷がかかる。「座りっぱなしだと腰が痛い」という方の原因が、実は反り腰だったというケースは数えきれません。
膝の痛み。骨盤の傾きが変わると、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が過緊張する。これが膝のお皿を引っ張って、膝の痛みにつながる。
肩こり。反り腰で体の重心が前にズレると、バランスを取るために上半身が後ろに反る。結果として首や肩の筋肉が常に緊張した状態になる。
整体やマッサージで一時的に楽になっても、翌日には戻る。それは「反り腰」という根本原因を放置しているから。配管の詰まりを取らずに、水漏れだけ拭いているようなものなんです。
<SummaryCard title="反り腰が引き起こす連鎖" items={["ぽっこりお腹(腹横筋が機能しない)", "慢性的な腰痛(腰椎への過剰な負荷)", "膝の痛み(大腿四頭筋の過緊張)", "肩こり・首の張り(重心の代償)", "腹筋運動が効かない(ターゲットの筋肉に刺激が入らない)"]} />
壁チェックで反り腰のサインが出た方へ。体験の3軸診断で、あなたの骨盤の傾きと姿勢のクセを正確に見ることができます。
体重は変わらないのにウエスト-2cm。何をしたか
先月来てくれた40代のデスクワークの女性の話をします。
体重を3kg落としたのに、お腹だけ凹まない。食事も頑張ってる。でもお腹周りだけが変わらない。
3軸診断をしたら、姿勢軸にはっきりと問題が見つかりました。反り腰がひどかったんです。
この方には、まず2つのことから始めてもらいました。
1つ目は呼吸エクササイズ。 仰向けに寝て、膝を立てて、鼻から吸ってお腹を膨らませ、口から細く長く吐きながらお腹を凹ませる。吐くときに「お腹の奥の筋肉が締まる感覚」を意識してもらう。最初は「全然わからん」と言っていたのが、3回目のセッションで「あ、今ここが動いた気がする」と変わりました。
2つ目はドローイン。 お腹を凹ませた状態を30秒キープする。これを5セット。腹横筋を「使える状態」に戻すためのリハビリのようなものです。
重いバーベルを持つわけでもない。ハードに追い込むわけでもない。地味です。でもこの地味なエクササイズが、反り腰には一番効く。
2週間後、体重はほぼ変わっていないのにウエストが-2cm。
👤40代女性・デスクワーク
「腹筋やっても全然効かんかったのに、姿勢直したらお腹に力が入るようになったんよ。体重同じなのにスカートが緩くなった」
姿勢が変わると、脂肪が減る前にシルエットが変わるんです。骨盤の傾きが修正されてお腹が正しい位置に戻るだけで、見た目が変わる。
これは食事制限ではたどり着けない変化です。
反り腰を直すだけで、体重が変わらなくてもお腹のシルエットは変わる。
YouTubeの腹筋動画が「効かない」理由
「YouTube見てやっとったけど全然変わらんかった」
これもよく聞くセリフです。
誤解しないでほしいのですが、YouTubeの腹筋動画が間違っているわけじゃないんです。動画の中のトレーナーさんが教えているフォームは、ほとんどの場合正しい。
問題は、反り腰の人がそのフォームを正しく再現できないことにあります。
反り腰の状態でクランチ(上体起こし)をすると、腰が浮いたまま首と肩の力だけで起き上がることになる。腹筋には効かず、首が痛くなるだけ。
レッグレイズ(脚上げ)はもっと危険で、反り腰のまま脚を上げ下げすると腰椎に負荷がかかって腰痛を悪化させるリスクがある。
動画の中のトレーナーさんは、骨盤が正しい位置にある状態でフォームを見せている。でもあなたの骨盤が前傾していたら、同じ動きをしても同じ筋肉には効かない。
だから僕はお客様に「腹筋運動の前に、まず反り腰を直しましょう」と伝えます。
骨盤を正しい位置に戻して、腹横筋のスイッチを入れて、そこから初めて腹筋運動が「効く」状態になる。順番の問題なんですよね。
腹筋運動が効かないのは、やり方ではなく「反り腰のまま」やっていること。順番を変えれば効き始める。
FIREFITNESSで反り腰をどう改善するか
うちでは反り腰の改善に、段階的なアプローチを取っています。
第1段階(1〜2週目):スイッチを入れる
呼吸エクササイズとドローインで、腹横筋を「使える状態」に戻す。ここでは筋力アップではなく、神経と筋肉のつながりを回復させることが目的。仰向けの状態から始めて、座った状態、立った状態と段階的に難度を上げていく。
第2段階(3〜4週目):骨盤の位置を安定させる
ヒップリフトやデッドバグで、骨盤を正しいポジションに保つ練習をする。股関節の前側(腸腰筋)のストレッチも入れて、骨盤を前に引っ張っている筋肉の緊張を解く。
第3段階(5週目〜):負荷をかける
ここで初めて、通常の腹筋運動やスクワットに移行する。骨盤が正しい位置に安定した状態で行うから、ちゃんとターゲットの筋肉に効く。
この段階で、500名以上見てきた中での実感として、早い人は2〜3週間で「体の感覚が違う」と言い始めます。お腹に力を入れる感覚がわかるようになる。遅くても2〜3ヶ月あれば、見た目にわかる変化が出てきます。
反り腰が気になる方へ。60分の体験で骨盤の傾きをチェックし、あなたに合った改善プランをお伝えします。
「お腹を凹ませたい」の、その先にあるもの
正直に書きます。
反り腰を直してお腹が凹んだだけで、人生がガラッと変わるわけじゃない。
でも、ずっと気になっていたお腹周りが変わると、小さな自信が生まれるんです。
昔のスカートが入るようになった。鏡を見るのが嫌じゃなくなった。姿勢が良くなって肩こりも楽になった。
変化が体の内側から外側に広がっていく。
その最初のきっかけが、反り腰を直すことだったりするんですよね。
もし今、「腹筋してもお腹が変わらない」と悩んでいるなら、まず壁チェックをしてみてください。拳が入ったら、反り腰が原因かもしれない。
お腹が凹まない原因が体脂肪率にある場合は
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この記事を書いた人
岡田 雄磨(FIRE FITNESS代表)
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。

