気になるところだけ読めます
「食事制限はもうやりたくない。でも痩せたいんです」
先日のカウンセリングで、40代の女性にそう言われました。
この言葉、月に10回くらいは聞いています。
糖質制限をやった。ファスティングもやった。置き換えダイエットもやった。全部、最初は体重が落ちた。でも全部、元に戻った。いや、前より増えた。
「もう制限するのは嫌なんです。でもこのまま何もしないのも嫌で」
僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを2021年に開業して、500名以上のお客様を見てきました。来てくれる方の82%は運動歴ゼロからのスタートです。
最初に言います。うちでは食事制限をしません。
<SummaryCard title="この記事でわかること" items={["食事制限で痩せてもリバウンドする仕組み", "FIREFITNESSが食事制限をしない理由", "「食べていいものを増やす」アプローチの具体例", "間食をやめずに体が変わった40代女性の実例", "読了目安:7分"]} />
食事制限が逆効果になる理由
体を流通センターだと思ってください。
食べたものが入荷して、仕分けセンター本部(肝臓)で検品・仕分けされて、必要な部署に配送される。不要なものは出荷口から出ていく。エネルギーは焼却炉(筋肉)で燃やされる。
食事制限は、この流通センターへの入荷を急に止めることです。
入荷が止まると、センターは「これは緊急事態だ」と判断します。非常事態宣言の担当官(コルチゾール)が動き出して、省エネモードに切り替える。
倉庫の段ボール(脂肪)は「非常時の備蓄だから手放すな」と指示が出る。しかも焼却炉(筋肉)を「維持コストが高すぎる」と判断して縮小し始める。
つまり、食事制限で最初に減るのは脂肪じゃなくて筋肉。焼却炉が小さくなる。
そして食事を元に戻したとき、小さくなった焼却炉では以前と同じ量の荷物を処理しきれない。余った分は全部倉庫行き。これがリバウンドの正体です。
食事制限で最初に犠牲になるのは筋肉。焼却炉が小さくなった状態でリバウンドすると、前より太りやすい体ができあがる。
「食べてはいけないもの」を決めない理由
うちのアプローチは真逆です。
食べてはいけないものを決めるのではなく、「食べていいもの」を増やす。
なぜか。制限をかけると、ストレスが上乗せされるからです。
3軸診断で500名以上を見てきて、食事制限が続かない人のパターンは決まっています。我慢して、我慢して、何かのきっかけで崩れる。職場のお土産、友人との食事、疲れた日の帰り道。一度崩れると「もうダメだ」と全部やめてしまう。
これは意志が弱いんじゃないんです。人間の脳の仕組みとして、制限が長く続くと反動が来るようにできている。
だから僕は「戦わず、環境を変える」という方針でやっています。
我慢させない。制限しない。代わりに「選べる力」をつけてもらう。
制限は長く続かない。「食べていいもの」を増やすほうが、結果的に続く。
間食をやめなかった40代女性の話
具体例を一つ出します。
40代のデスクワークの女性。体脂肪率35%で来てくれた方です。
カロミルで3日分の食事を記録してもらいました。サマリーを見て、すぐにわかった。タンパク質が少なくて脂質が多い。朝食はあったりなかったり。
しかもこの方、こう言ったんです。
「我慢してたんですけど、職場でお土産のお菓子とか配られて。それ食べてるうちに、だんだんお菓子が増えていっちゃって」
典型的なパターンでした。
僕は「間食をやめてください」とは言わなかった。
代わりに提案したのは、間食の中身を変えること。
お菓子の代わりに、ギリシャヨーグルト。高カカオチョコ。ゆで卵。サラダチキン。
間食の回数は変えない。中身だけ変える。
あと、朝食を安定させること。朝食を抜いて夜にドカ食いするのは、体の自然な反応なんですよね。エネルギーが足りないから、夜に取り返そうとする。朝に少し入れて、15〜16時にも間食を入れると、夜の暴走が収まります。
👤40代女性・デスクワーク
「変に我慢することがなくなったから、続けられるようになったんよ」
2週間後、この方はそう言ってくれました。体重もしっかり落ち始めていた。
3ヶ月目には骨格筋量の対体重比率が上がり、体脂肪率が落ち始めました。-5kgの時点で職場の方に「痩せたね」と言われたのが一番嬉しかったそうです。
間食をやめるのではなく、中身を変える。我慢がないから続く。続くから結果が出る。
「自分の食事パターン、何を変えればいいかわからない」——カロミル3日分の記録で、あなたの食事軸を一緒に確認します。
FIREFITNESSの食事アプローチ3つの柱
具体的に何をやっているか、整理します。
<SummaryCard title="我慢しないダイエットの3つの柱" items={["選択肢を変える:食べてはいけないものを決めるのではなく、食べていいものを増やす。コンビニで何を選ぶか、外食で何を頼むか。「これは食べていいんだ」と思える選択肢が増えれば、我慢している感覚がなくなる", "タイミングを整える:朝食を安定させて、15-16時に間食を入れる。夜の暴走を仕組みで防ぐ。1日の中でエネルギーを分散させるだけで、同じ総カロリーでも体の使い方が変わる", "1週間の帳尻で考える:1日単位で完璧を目指さない。飲み会がある日は前後で調整する。60点の日が7日続くほうが、100点の日が2日で終わるより、ずっといい"]} />
特に3つ目の「1週間の帳尻」は大事です。
うちでは「点ではなく線を目指す」と言っています。
1日食べすぎたからといって、全部終わりじゃない。翌日の入荷を少し減らせばいい。飲み会がある日は前後で調整すればいい。
この考え方を身につけるだけで、「ダイエット中なのに食べちゃった」という罪悪感がなくなります。罪悪感がなくなると、続けられる。
1日の完璧より、1週間の帳尻。60点の日が7日続くほうが、100点が2日で終わるよりずっといい。
「選ぶ力」は一生モノになる
食事制限は、トレーナーがいなくなった瞬間に崩れやすい。ルールを守らされていただけだから。
でも「選ぶ力」は、一度身につけたら自分のものになります。
コンビニで棚を見たとき、自然とサラダチキンに手が伸びる。居酒屋で最初に枝豆を頼む。ランチでパスタかサラダ付き定食か迷ったとき、定食を選ぶ。
これは「我慢」じゃないんですよね。「こっちのほうが体が楽だ」と知っているから選ぶ。
FIREFITNESSは「フィットネスの学校」だと思ってください。卒業がゴール。自分で食事を選べて、自分でトレーニングメニューを組めるようになったら、もうトレーナーはいらない。
食事制限をしてくれるジムは、ある意味で永久会員を前提にしています。制限のルールを管理してくれる人がいなくなると、元に戻るから。
うちは逆です。自分で選べるようになったら卒業してください。そのほうが、あなたにとっても、僕たちにとってもいい。
制限は管理者がいなくなると崩れる。「選ぶ力」は卒業しても残り続ける。
「何を選べばいいか、一度教えてほしい」——60分の体験で食事軸の現在地がわかります。手ぶらOK・完全個室。
それでも不安な人へ——3軸診断の話
「食事だけで本当に変わるの?」と思う方もいると思います。
正直に言います。食事だけで変わる人もいれば、食事以外に原因がある人もいます。
FIREFITNESSでは初回に3軸診断をします。姿勢軸・食事軸・継続軸の3つで、あなたの「変わらない原因」を特定する。
面白いことに、3軸全部がダメな人はほとんどいません。だいたい1箇所か2箇所に原因が集中している。
さっきの40代女性は、姿勢に大きな問題はなかった。食事のパターンと間食の内容だけがズレていた。だから食事軸を直すだけで動き出した。
一方で、食事は悪くないのに体が変わらない人もいます。その場合は姿勢軸にズレがあることが多い。反り腰でお腹が出て見えているだけだったり、猫背で肩回りが太く見えているだけだったり。
どこがズレているかは人によって違う。だから「食事制限なしで痩せる」と一律に言うのは正確じゃなくて、「あなたの場合はどこを変えれば動き出すか」を先に調べる必要がある。
それが3軸診断の役割です。
「全部ダメ」じゃない。原因が集中している1〜2箇所を直すだけで、体は動き出す。
👤30代女性・事務職
「食事制限って聞いた瞬間にもう無理って思ったんですけど、ここは違った。コンビニで何を買えばいいかがわかるようになっただけで、全然変わりました」
まとめ:我慢ではなく、仕組みで変える
食事制限で痩せても、やめたら戻る。
食事制限なしで体を変えるために必要なのは、3つです。
「食べていいもの」を増やして、選択肢を変えること。食事のタイミングを整えて、夜の暴走を仕組みで防ぐこと。1週間の帳尻で考えて、完璧主義をやめること。
これは意志の力じゃなくて、仕組みの話。仕組みを整えれば、体は自然と変わり始めます。
そしてもう1つ大事なことがあります。
食事だけじゃなくて、筋肉(焼却炉)を少しずつ大きくしていくこと。焼却炉が大きくなれば、多少荷物が多く届いても処理できる。これが「食べても太りにくい体」の正体です。
FIREFITNESSでは週1のセッションで焼却炉を育てながら、残りの6日間の「選ぶ力」をつけていく。
我慢するダイエットは、もう終わりにしませんか。
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この記事を書いた人
岡田 雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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