気になるところだけ読めます
「いきなりハードなものより、簡単な運動から始めていきたいんですけど」
体験の予約をくれたのは奥様の方でした。旦那さんはその隣で、少し後ろに引いた姿勢で座っていた。
「とりあえず来てみて決めるって言うんで、連れてきました」
正直に言うと、こういうパターンは珍しくないです。片方が熱心で、もう片方は「まぁ付き合いで」くらいの温度感。
でも、このご夫婦が半年間一度も休まず通い続けることになるとは、この時点では僕も思っていませんでした。
この記事でわかること
- 「連れてこられた側」が続く理由
- 半分同じ・半分違うペアトレのメニュー設計
- 片方の体が変わると、もう片方が頑張り出す仕組み
- 読了目安:7分|忙しい方は「ペアの本当の強み」だけでもOK
「連れてこられた側」の顔つき
旦那さんは最初、完全に「来させられた人」の顔をしていました。
目は合わせない。質問には短く答える。「はい」「いいえ」が多い。
こういうとき、僕は無理に盛り上げないことにしています。
いきなり「頑張りましょう!」とか言っても、温度差が広がるだけなんですよね。
まず軽いスクワットをやってもらう。フォームを見ながら「膝がちょっと内に入ってますね、こうしてみてください」と一つだけ伝える。
修正できたら「そう、それです」と伝える。
余計なことは言わない。
3回目くらいから、旦那さんの方から「前回のあれ、家でもやってみたんですけど合ってますか?」と聞いてくれるようになった。
「連れてこられた側」は無理に盛り上げない。小さな成功体験を積むだけでいい。
半分一緒、半分は別
ペアトレのメニューは、全部同じことをするわけじゃないんです。
半分は同じ種目。スクワットやプランクなど、二人同時にできるもの。
残りの半分は個別化。奥様は骨盤周りの安定性強化、旦那さんは肩甲骨の可動域改善、のように。
「同じことやるのにレベルが違ったらどうするの?」
よく聞かれますが、重さじゃなくてフォームのバリエーションで難易度を変えます。
たとえばスクワット。奥様はボックススクワット(椅子に座るくらいの深さ)、旦那さんは自体重フルスクワット。同じ種目なのに、体にかかる負荷は全然違う。
「30秒で何回できるか」みたいなタイムチャレンジを入れることもあります。これがペアでやると盛り上がる。
難易度はフォームで調整する。重さを変えるんじゃなくて、動き方を変える。

ペアでトレーニングしている様子
ペアトレの雰囲気、体験で確かめてみませんか?お二人で60分、お気軽にどうぞ。
片方が変わると、もう片方が動く
2ヶ月目のこと。
奥様の体組成が目に見えて変わり始めました。体脂肪率が下がって、骨格筋量が増えている。
旦那さんの反応が面白かったんです。
「...僕もちゃんと食事見直します」
体組成の数字は毎回二人に共有しています。片方が良い数字を出すと、もう片方のスイッチが入る。
これは一人トレにはない仕組みなんですよね。
一人だと、数字が停滞したときに「まぁいいか」ってなりやすい。でも隣に変化が出ている人がいると、「自分も」っていう気持ちが自然に湧いてくる。
競争じゃなくて、共鳴。
片方の変化がもう片方の火をつける。ペアトレの本当の強みは「共鳴」にある。
👤40代男性・ペアトレ6ヶ月目
「嫁の体脂肪が先に落ちて、正直悔しかったんよ。そこからちゃんとやり始めた」
ペアトレの継続率、実は異常に高い
うちのデータを見ると、ペアで来ている人たちは例外なく6ヶ月以上続いています。
一人トレだと、3ヶ月くらいで一度モチベーションの波が来る人がいます。でもペアは来ない。
理由はシンプルで、「自分だけやめるわけにいかない」から。
逆に言うと、片方がやめるともう片方もやめてしまう傾向があります。片方だけ残って続けた例は、今のところほぼゼロです。
だから、二人の温度感を揃えることは大事にしています。
どちらか一方だけが頑張りすぎて、もう一方が置いていかれる、という状態が一番危ない。
ペアトレの継続率が高い理由は「やめにくさ」。片方の存在がもう片方の支えになる。
本気で体を変えたいなら、正直に言う
一つだけ正直に伝えたいことがあります。
「本気で短期間で体を変えたい」「大会を目指している」という人には、ペアトレよりマンツーマンを勧めます。
フォームの細かい修正、食事のマイクロ管理、週2-3回の高強度トレーニング。これは一人に集中したほうが効果が出る。
ペアトレが向いているのは、「生活の中に運動を組み込みたい」「一人だと続かなそう」「誰かと一緒のほうが楽しい」という人。
目的が違えば、手段も変わる。
カウンセリングで「ペアがいいか一人がいいか」を一緒に判断する時間を取るので、迷ったまま来てもらって全然大丈夫です。
本気の短期変身ならマンツーマン。生活に運動を根づかせたいならペアトレ。

ジムでの体組成測定の様子
ペアトレとマンツーマン、どっちが合うか迷っている方も体験でご相談ください。
料金の話をしておく
ペアトレで一番聞かれるのが料金です。
一枠の料金を二人で割るので、一人あたりの金額が下がります。
「パーソナルジムなのにこの値段で通えるの?」と驚かれることが多い。
ここで一つ大事なのは、「安いから質が低い」わけではないということ。
トレーナーが見る時間は同じ60分。二人を交互に見ることで、片方が休んでいる間にもう片方を指導する。インターバルを有効に使っているだけ。
「ペアだから手抜きになるんじゃないか」と思う方もいると思いますが、むしろインターバル管理が厳密になるので、時間の密度は上がる場合もあります。
一人あたりの料金は下がるけど、指導の密度は変わらない。
半年前の旦那さんの話
半年が経って。
あの「とりあえず来てみて決める」と言っていた旦那さん。
今は奥様より先に予約の確認LINEを送ってくるようになりました。
「今週の木曜、いつも通りでお願いします」
人って、変わるんですよね。
きっかけは大げさなものじゃなくていい。隣に一緒にやってくれる人がいて、小さな変化が見えて、「もうちょっと続けてみよう」の繰り返し。
もし今、誰かと一緒に始めてみたいと思っているなら。
「とりあえず来てみて」で十分だと思いませんか?
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この記事を書いた人
岡田 雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
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