40歳を超えたら同じ調整が効かない|食事を減らしても体重が落ちなくなった理由
ダイエット

40歳を超えたら同じ調整が効かない|食事を減らしても体重が落ちなくなった理由

岡田 雄磨
岡田 雄磨
2026-05-078分
気になるところだけ読めます

「30代まではちょっとご飯減らせば元に戻ったんよ。40超えたら何しても落ちんのんじゃけど」

うちに来てくれる40代のお客様の、たぶん8割以上がこれを言います。男女関係なく。

男性なら「会食増えて太ったけど、前は1週間気をつけたら戻ったのに」。女性なら「入園式のスーツが入らなくて、去年まで着れとったのに」。

状況は違うけど、全員に共通しているのは「同じ調整が効かなくなった」という感覚。

僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを運営しています。500名以上のカウンセリングをしてきましたが、40代の方が一番多い。そして40代の方の悩みは驚くほど似ている。

今日はなぜ40歳を境に「同じ調整」が効かなくなるのか、流通センターの話で説明します。

焼却炉が小さくなっている

体を流通センターだと思ってください。食べたものが届いて、仕分けされて、必要な部署に配送されて、いらないものが出ていく仕組み。

この流通センターには「焼却炉」があります。これが筋肉。届いた荷物のうち、使い切れなかったものを燃やしてくれる設備。

30代までは、この焼却炉がそこそこ大きかった。だから食事を少し減らすだけで、倉庫の在庫(脂肪)は自然と減っていった。

でも40歳を過ぎると、焼却炉が小さくなっていく。

使っていない設備は縮小される。これは体も同じです。30代後半から筋肉量は年に約1%ずつ減っていくと言われています。

焼却炉が小さくなると、同じ量の荷物を届けても、処理しきれない分が増える。余った分は段ボール(脂肪)になって倉庫に積まれていく。

「前と同じ食事量なのに太る」の正体がこれです。

30代と同じ調整が効かないのは、焼却炉(筋肉)が小さくなっただけ。大きくすれば、また効くようになる。

食事を減らすだけでは逆効果になる

「じゃあもっと食べる量を減らせばいいんじゃないの?」って思いますよね。

ここが落とし穴なんです。

食事を減らすと、流通センターは「荷物が減ったな」と判断して省エネモードに入る。少ない荷物でも回るように、消費エネルギーを下げる。

しかもそれだけじゃない。省エネモードが長引くと、焼却炉(筋肉)をさらに縮小する指示が出る。「使ってない設備を維持する余裕はない」という判断です。

つまり食事を減らすだけのダイエットは、小さくなった焼却炉をもっと小さくする行為。

一時的に体重は落ちる。でも焼却炉がさらに縮んでいるから、元の食事に戻した瞬間、前より太りやすくなっている。

40代でリバウンドを繰り返す人は、ほぼ全員このパターンにハマっています。

食事を減らすだけでは焼却炉がさらに縮む。「燃やす力」を取り戻すのが先。

56歳の女性が6ヶ月で体脂肪率-7.2%

うちに来てくれた56歳の女性の話をします。

座り仕事から立ち仕事に変わったタイミングで来てくれました。目標体重は48kg。来たときの体脂肪率は32.2%。

「今まで食事減らしたりいろいろやったけど、もう自分じゃどうにもならんと思って」

3軸診断をしたら、食事はそこまで大きく崩れていなかった。問題は筋力の低下と、更年期による回復速度の変化。

右肩の痛みもあって、上半身の種目は限られていました。

アプローチを変えました。食事では、タンパク質を体重の2倍gに設定。これは更年期世代の筋肉維持に必要な量です。トレーニングは肩に負担をかけない代替種目で、段階的に負荷を上げていく設計。

6ヶ月後、体脂肪率は32.2%から25%に。体重は60.2kgから54kgに。

今は筋力回復フェーズに移行しています。焼却炉を大きくする段階。

この方が変わったのは、食事を極端に減らしたからじゃない。焼却炉を維持しながら、燃やす力を取り戻したから。

👤56歳女性・立ち仕事

食事を減らすんじゃなくて、タンパク質を増やすって言われたときは正直びっくりしました。でも体重落ちていくんですよね

40代からの体の変化を、3軸診断で一度見てみませんか。60分の体験で現在地がわかります。

「カロリー計算合ってるはずなのに」の正体

40代で「何をやっても痩せない」と言って来る人のほとんどに共通する原因があります。

カロリーのズレです。

「食べてないのに太る」と言う人の大半は、自分が思っている以上にカロリーを摂っている。もしくは、自分の消費カロリーを過大に見積もっている。

これは意識の問題じゃなくて、計測の問題なんですよね。

うちではカロミルというアプリで食事記録をつけてもらいます。3日分を見ると、だいたいの傾向がわかる。

30〜50代の男女に共通して多いのがこの3つ。

脂質が多い。タンパク質が少ない。糖質を減らして「減らした気」になっている。

特にタンパク質は女性が圧倒的に足りていない。体重60kgの人なら1日60gは欲しいんですが、鶏むね肉100gで約23g。つまり毎日250g以上食べないといけない。これを食事だけでやるのは結構大変です。

「食べてないのに」じゃなくて、「足りないものがあるのに」が正しい表現かもしれない。

「食べてない」のに痩せないのは、食べる「量」ではなく「中身」がずれているから。

焼却炉を大きくするには

焼却炉(筋肉)を大きくする方法は、筋トレです。

「今さら筋トレなんて」と思う方もいるかもしれません。特に50代以上の方は「私なんか…」と言うことが多い。

でもうちに来る82%が運動歴ゼロからスタートしています。ジョギングすらしたことがない。体育の授業が嫌いだった。そういう人たちが普通のお客様です。

しかも40代以上の方は、いきなりハードなトレーニングをする必要はない。

初回から追い込むと翌日の筋肉痛がひどくて「もう行きたくない」となる。だからうちでは初回の運動強度を50%に設定しています。物足りないくらいがちょうどいい。

大事なのは頻度と継続。週1回、60分。それだけで体は変わり始めます。

「週3で来てください」とは僕は言いません。それを言うとだいたい来なくなるから。

週1で来て、残りの6日間で食事記録をつけてもらう。体が変わり始めると、本人が自然と「もう1回増やしたい」と言い出す。

焼却炉を大きくするのに必要なのは、週1回・60分。無理なく始められる量から。

変化は「周りの人」が先に気づく

うちのお客様を見ていて面白いのは、自分より先に周りの人が変化に気づくこと。

だいたい体重が5kg落ちたあたりで「痩せたね」と言われ始めます。

会社で言われる。家族が気づく。

実際にうちの紹介経由は全体の4割。そのうちの75%は、通っている人の体型変化を見た家族や友人が「自分も行きたい」と言って来るパターンです。

紹介クーポン(5,000円オフ)もあるんですが、正直クーポンがきっかけの紹介は少ない。見た目の変化が、一番の説得力なんですよね。

5kg減量した時点で家族が気づいて、食事や運動のことを家で話す。家族が興味を持って体験に来る。このパターンはほぼ100%の確率で契約に至ります。

広告より強い。

👤40代男性・経営者

嫁に『最近なんかスッキリしたね』って言われて。自分じゃあんまりわからんかったけど、周りに言われると嬉しいもんですね

3軸全部がダメな人はほとんどいない

3軸診断の結果を見ると、ほとんどの人は1〜2箇所に原因が集中しています。

「自分は何をやってもダメだ」と思って来る人が多いけど、実際に診ると「ここだけじゃん」ってことがほとんど。

40代で多いのは、食事軸×姿勢軸のパターン。

食事はタンパク質が足りてなくて脂質が多い。姿勢は反り腰で腹筋が使えていない。この2つが揃うと、どれだけ頑張ってもお腹周りだけ変わらない。

焼却炉(筋肉)を大きくしながら、入荷(食事)のバランスを整えて、配管(姿勢)のねじれを直す。3つのうち問題のある箇所だけに集中すればいい。

全部ダメなんじゃない。1〜2箇所直せば、流れが変わる。

体の仕組みを「流通センター」でもっと深く理解したい方はこちら。

あなたの体は「流通センター」です

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FIREFITNESSの3軸診断

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点ではなく、線を目指す

40代からの体の変化は、1日の完璧なダイエットじゃ取り戻せない。

1週間・1ヶ月・半年という流れの中で、焼却炉を大きくしながら、食事の選択を少しずつ変えていく。

FIREFITNESSは「フィットネスの学校」だと思ってください。正しい姿勢、正しい食事、正しい生活習慣を学んで、最終的には自分でフィットネスライフを続けられる状態を目指す場所です。

卒業がゴール。

30代までの「ちょっと減らせば戻る」はもう効かない。でもそれは衰えたんじゃなくて、焼却炉が小さくなっただけ。

大きくすれば、また動き出す。

どこが小さくなっているのか、一度見てみませんか?

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岡田 雄磨

この記事を書いた人

岡田 雄磨

FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。

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