ストレスで痩せないのは気合の問題じゃない|体の中で「非常事態宣言」が出ている
ダイエット

ストレスで痩せないのは気合の問題じゃない|体の中で「非常事態宣言」が出ている

岡田 雄磨
岡田 雄磨
2026-05-058分
気になるところだけ読めます

「食事も気をつけとるし、24時間ジムにも半年通ったんですけど、全然変わらんのですよ」

先日、30代の女性がカウンセリングに来てくれました。

話を聞くと、24時間ジムでマシンを回してYouTubeのメニューもこなしていた。食事もそれなりに気をつけている。半年間、ちゃんとやっていた。

なのに、体は変わらなかった。

僕は岡田雄磨です。岡山でパーソナルジムFIREFITNESSを運営しています。500名以上のお客様を見てきて思うのは、「頑張ってるのに変わらない」人には、本人が気づいていない原因があるということ。

この方の場合、それは食事でも運動でもなく、「ストレス」でした。

3軸診断で見えた意外な原因

うちでは初回に3軸診断をします。姿勢・食事・継続の3つの軸から、「なぜ変わらないのか」の原因を特定する方法です。

この方の結果を見たとき、正直ちょっと驚きました。

運動自体は大きく外していない。フォームやアライメントの修正は必要だけど、方向性は間違っていなかった。食事も極端に崩れてはいない。

じゃあ何が原因か。

生活習慣を深掘りしていくと出てきたのが、職場のストレスでした。

「ここ半年くらい、仕事が忙しくて…」

そう言いながら、少し疲れた表情をしていたのを覚えています。

3軸全部がダメな人はほとんどいない。だいたい1〜2箇所に原因が集中してる。この方の場合、食事でも運動でもなく「生活環境」だった。

体の中で「非常事態宣言」が出っぱなしになっている

ストレスがかかると、体の中で何が起きているか。

ここからは流通センターの比喩で説明します。

体を流通センターに見立てると、ストレスが続いている状態は「非常事態宣言の担当官(コルチゾール)が宣言を出しっぱなしにしている」状態なんです。

非常事態宣言が出ると、流通センターは省エネモードに切り替わります。

倉庫にある段ボール(脂肪)を「これは非常時の備蓄だ、絶対に手放すな」と抱え込む。

しかも厄介なことに、この担当官は非常事態が長引くと焼却炉(筋肉)まで壊し始める。「燃料が足りないから工場を解体して燃料にしろ」と命令する。

つまり、せっかくジムで建てている焼却炉が、ストレスで壊されている。

👤30代女性・デスクワーク

半年頑張ったのに変わらんかった理由、ストレスだったんですか…?

「ストレスで痩せないのは気合の問題じゃない」という意味がここにあります。体の仕組みとして、非常事態宣言中は脂肪を手放せないようにできている。

どれだけ食事を整えても、どれだけ筋トレしても、非常事態が解除されない限りは効率が悪い。

「じゃあストレスが消えるまで何もできないんですか?」

そう思いますよね。

「戦わず、環境を変える」

僕がこの方に提案したのは、ストレスそのものをなくすことではありませんでした。

仕事のストレスは、簡単にはなくならない。そんなのは本人が一番わかっている。

「なくす」のではなく「環境を変える」。

具体的には、まず食事のアプローチを変えました。

ストレスが高い状態で「あれを食べるな、これを我慢しろ」と言うのは逆効果です。制限がさらにストレスになって、非常事態宣言の担当官をもっと暴走させる。

だから、やったのはこう。

食べてはいけないものを決めるのではなく、「食べていいもの」を増やす。

コンビニで何を選ぶか。外食で何を頼むか。「これは食べていいんだ」と思えるものが増えると、我慢している感覚が減る。我慢が減ると、ストレスの上乗せがなくなる。

ストレスが高い人に制限をかけると、非常事態宣言の担当官がさらに暴走する。だから「戦わず、環境を変える」。

もうひとつ変えたこと——トレーニングの強度

ストレスが高い状態で、高強度のトレーニングをガンガンやるのも実は逆効果なんです。

非常事態宣言が出ている体に、さらに負荷をかけると——担当官が「もっと非常事態だ!もっと工場を壊せ!」とエスカレートする。

だからこの方には、最初の1ヶ月間は強度を落としました。

呼吸を整えるエクササイズ。ストレッチやモビリティドリル。軽い負荷で、体を「動かす」ことに集中してもらう。

「えっ、こんな軽くていいんですか?」と聞かれました。

いいんです。今の体の状態では、これが正解。

体が「ああ、非常事態じゃないんだ」と判断し直してくれるまでが最初のステップ。非常事態が解除されてから焼却炉を本格的に動かすのが次のステップ。

この順番を飛ばすと、頑張っているのに変わらない。半年間24時間ジムで頑張っても変わらなかったのは、この順番が逆だったからです。

1ヶ月半後——体が動き始めた

アプローチを変えて1ヶ月半。

体重計の数字が少しずつ動き始めました。

でもそれより先に変わったのは、「顔色」でした。

最初にカウンセリングに来た時の、どこか疲れた表情。それが少しずつ変わっていくのがわかった。

食事で我慢していないから、ストレスの上乗せがない。トレーニングも「気持ちいい」強度だから、来ること自体が息抜きになっている。

非常事態宣言が少しずつ解除されていく。

そうすると、体は素直に反応してくれます。同じ食事量でも、倉庫に溜め込まなくなる。焼却炉が壊されなくなるから、基礎代謝が戻ってくる。

「食事の量は前とそんなに変わってないのに、なんか体が軽くなってきたんですよ」

この方がそう言ってくれた時、アプローチが正解だったと確信しました。

👤同・30代女性

前は運動した日も疲れが残っとったんですけど、今はむしろ楽になるんですよね

「頑張ってるのに変わらない」は、体のSOSかもしれない

この記事を読んでいる方の中に、同じ状況の人がいるかもしれません。

食事も気をつけている。運動もしている。でも変わらない。

その「変わらない」は、あなたの努力が足りないからじゃない。

体の中で非常事態宣言が出ていて、脂肪を手放せない状態になっている可能性がある。

心当たりがあるとすれば——

寝ても疲れが取れない。夜中に目が覚める。甘いものが無性に食べたくなる。トレーニングした翌日に異常に疲れる。

これらは全部、非常事態宣言が出ているサインです。

「頑張ってるのに変わらない」のは、努力不足ではなく、方法の不一致。体のSOSに気づいて、アプローチを変える必要がある。

まず「何が問題か」を知ることから

この方の場合は、3軸診断で「食事でも運動でもなく、ストレスによる生活環境が原因」とわかった。

わかったから、アプローチを変えられた。変えたから、体が動き始めた。

もし原因がわからないまま「もっと食事を減らそう」「もっと運動を増やそう」と頑張り続けていたら、非常事態宣言の担当官をさらに暴走させて、もっと痩せにくい体を作っていたかもしれない。

原因がわかれば、やるべきことは明確になります。

今のあなたの「変わらない原因」は、3つの軸のうちどこにあると思いますか?

3軸診断の姿勢軸で見つかる意外な原因について知りたい方はこちら。

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岡田 雄磨

FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。

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