山本 舞香
「シャンプー変えたのに、全然変わらんのよ」
——先日、30代のお客様にこう言われました。
美容院ですすめられたシャンプーに変えた。トリートメントもちゃんとしてる。でも鏡を見ると、パサパサ。
月に1回くらい、似たような話を聞きます。

健康な髪の女性
美容院のケアは、ちゃんと意味がある
最初に言っておきたいんですけど、美容院でのケアはとても大事です。
いいシャンプーを使うことも、トリートメントで外側をコーティングすることも、意味がある。
ただ、一つだけ知っておいてほしいことがあります。
髪の80〜90%は「ケラチン」というタンパク質でできている。
外側を塗っても、中身の材料が届いてなかったら?
流通センターの話で考えてみる
僕はよく、体を「流通センター」に例えて説明しています。
食べたものが届いて、仕分けされて、必要な部署に配送されて、いらないものが出ていく。この流れが「食事→消化→吸収→排泄」。
髪の話をこの流通センターで説明すると、こうなります。
建築資材(タンパク質)が流通センターに届いていない状態で、外壁にペンキ(シャンプー・トリートメント)を塗っても、建物(髪)は中からボロボロになっていきます。
つまり、ペンキの質を上げる前に、建築資材がちゃんと届いているか確認したほうがいいんですよね。
「でもちゃんと食べてるんですけど…」
よく言われます。
でも実際にカロリー管理アプリで食事を見せてもらうと、ほとんどの女性がタンパク質不足です。
目安は体重×1g。体重50kgの人なら50g。
ただ、これを食事だけで摂ろうとすると結構大変なんですよね。
鶏むね肉100gで約23g。つまり毎日220g以上食べないといけない。
「そんなに食べてない…」ってなる方がほとんどです。

タンパク質が豊富な食品
しかも、体はタンパク質の「配送先」に優先順位をつけている
ここが大事なポイントです。
体はタンパク質が不足すると、生命維持に重要な臓器を優先して栄養を送ります。心臓、肝臓、筋肉。
髪や爪、肌みたいな「命に直結しない部分」は後回しにされる。
つまり、タンパク質が足りてないと最初にダメージが出るのが髪と爪と肌なんです。シャンプーの問題じゃなくて、そもそも建築資材が髪の現場まで届いてない。
「爪が割れやすくなった」「肌荒れが治らない」。こういう症状がセットで出てたら、タンパク質不足の可能性がかなり高いです。
朝食を抜いてる人が、特に危ない
朝食抜きの人がめちゃくちゃ多いんですよね。特に女性。
流通センターで考えると、朝は始業時間。荷物(食事)が届かないと、スタッフ(代謝)が省エネモードに入ります。
しかも昼にドカッと届くと、支配人(インスリン)がパニックになって「とりあえず倉庫に入れろ!」と指示する。脂肪になりやすいんです。
朝は流通センターが開いたばかり。睡眠中にタンパク質が使い切られてるから、朝こそ建築資材を届けるタイミングです。卵1個とヨーグルトだけでも全然違います。
「じゃあプロテイン飲めばいいの?」
——って思いますよね。
プロテインって、魔法の粉じゃないです。ただの建築資材の速達便。
食事で足りてれば要らない。足りてないから飲む。それだけなんですよね。
ただ、タンパク質だけ摂っても配送先にちゃんと届くかどうかは別の話です。
もう一つの問題:配管のねじれ
猫背や巻き肩の状態だと、首周りの配管(血管)が圧迫されています。
タンパク質は血液に乗って毛根まで届く。配管がねじれてたら、いくら建築資材を流通センターに入れても、髪の現場まで届かないんです。
デスクワークで一日中PCに向かってる方。肩こりがひどい方。
そういう方は、栄養だけじゃなくて姿勢も見たほうがいいかもしれません。
運動が「髪に効く」理由
「髪のためにジムに行く」って言うと、驚かれることが多いです。
でも理由はシンプルで、運動は全身の血流を改善してくれる。配管の通りがよくなるんですよね。
それだけじゃなくて、筋トレをすると夜勤の修理チーム(成長ホルモン)がたくさん出動します。成長ホルモンは髪や肌の修復・再生に必要なホルモン。
筋トレで成長ホルモンが出る。筋トレの後の適度な疲労で睡眠の質が上がる。深い睡眠でさらに成長ホルモンが出る。この循環が髪質を変えていきます。
あと、ストレスも大敵です。非常事態宣言の担当官(コルチゾール)が出っぱなしだと、血管が収縮して頭皮への血流が落ちる。
運動はこのコルチゾールを下げてくれるから、ストレス対策としても有効なんですよね。
うちのお客様で、実際にあった話
ダイエット目的で来てくれた30代の女性。2ヶ月くらい経った頃に「最近、髪のパサつきがなくなってきた気がする」と言ってくれました。
食事でタンパク質をしっかり摂るようになって、姿勢改善のトレーニングで猫背が直ってきた。そのタイミングでした。
髪質の改善を狙ったわけじゃないんです。体を整えていたら、髪もついてきた。
髪も体の一部。建築資材(タンパク質)をちゃんと届けて、配管(血流)の通りをよくする。これは美容院では教えてもらえない部分です。
美容院のケアを「やめる」話じゃない
誤解してほしくないんですけど、これは美容院のケアをやめましょうという話ではありません。
外壁のペンキ(シャンプー・トリートメント)も大事。
でも建築資材(タンパク質)が届いてなかったら、ペンキを塗ってもすぐに剥がれる。
両方やるのが一番いいんです。
美容院で外側を整えながら、食事と運動で中身の材料を届ける。
この組み合わせが、一番早い。
シャンプーを変える前に
シャンプーを変える前に。
流通センターに建築資材がちゃんと届いているか。配管がねじれてないか。
一度、確認してみませんか?

この記事を書いた人
山本 舞香
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
