岡田雄磨
「30代まではちょっと食事減らせば戻ったんですけど、40超えてから何しても変わらんのんです」
——これ、うちのカウンセリングで一番多い言葉です。
月に6〜7回は聞いてると思います。男女問わず。でも特に多いのが35〜54歳の女性で、うちに来てくれるお客様の7割がこの層なんですよね。
30代まではできてたこと
食べすぎた翌日にちょっと控える。
夜ご飯を少なめにする。
間食を減らす。
それで体重が戻ってた。
30代の頃は、これで十分だったはずです。
でもある時から、同じことをしても体重が動かなくなる。
「前はこれで落ちたのに」が通じなくなった時、多くの人が「もうダメかも」と思うんですよね。
でも、それは意志の弱さとは関係ないんです。
「食べてないのに痩せない」には理由がある
体の中には「流通センター」みたいな仕組みがあります。
食べたものが届いて、仕分けされて、必要な部署に送られて、いらないものが出ていく。この流れが消化・吸収・排泄です。
この流通センターを動かしてるのが、焼却炉つき暖房設備——つまり筋肉。
焼却炉が大きいほど、使い切れなかった段ボール(脂肪)をどんどん燃やしてくれます。何もしてない日でも。
で、40代になると何が起きるか。
焼却炉が小さくなってるんです。
年齢とともに筋肉量は自然に減ります。焼却炉が小さくなれば、燃やせる段ボールの量も減る。
30代の頃と同じ量の食事でも、処理しきれなくなる。だから余った分が倉庫(脂肪細胞)に溜まっていく。
「ご飯減らせばいい」が逆効果になるパターン
「じゃあもっと食べる量を減らせばいいの?」ってなりますよね。
実はこれ、逆効果になることが多い。
食事を極端に減らすと、流通センターが「荷物が来なくなった」と判断して省エネモードに切り替わります。
少ないエネルギーでも回るように、消費を下げる。しかもスタッフ(筋肉)まで解雇し始めるんですよね。
結果、焼却炉がさらに小さくなる。
そして食事を元に戻した瞬間、前より少ない量でも倉庫に溜まる。これがリバウンドの正体です。
うちに来てくれるお客様の中でも、このパターンに陥っている人は多いです。リバウンドを2回、3回と繰り返している方は、たいてい「食べない」を武器にしてきた人なんですよね。
40代の体で本当に見るべきところ
うちでは最初に3軸診断をします。
姿勢、食事、継続性。この3つを順番に見ていきます。
40代の女性で多い原因パターンはこうです。
40代女性に多い原因パターン
食事のタイミングが偏っている — 朝食を抜いて、夜にまとめて食べている。流通センターの支配人(インスリン)がパニックを起こして、とりあえず全部倉庫に入れてしまう
脂質が多い — 外食や惣菜が多い生活で、気づかないうちに脂質過多になっている
タンパク質が足りてない — 焼却炉を維持するための建築資材(タンパク質)が届いていない。だから焼却炉が修理も増築もできない
3軸全部がダメな人って、実はほとんどいません。
だいたい1〜2箇所に原因が集中してる。そこだけ直せば流れが変わるんです。
外食をやめる必要はない
「じゃあ外食ダメですか?」って聞かれることが多いんですけど、やめなくていいです。
むしろやめさせません。
だって外食は生活の一部だから。それを取り上げたら続かない。
うちの指導方針はシンプルです。
1食単位で完璧を求めない。3日〜1週間のトータルでカロリーが合えばOK。
外食した日は、それ以外の食事で調整する。それだけ。
「ごめん、減量中なんよ」——外食誘われた時にこれ言いたくないじゃないですか。
点ではなく、線を目指す。日常を壊さない方法のほうが結局続きます。
「まず朝バナナから」
食事のタイミングが問題だった場合、僕がよく提案するのはこれです。
「まず朝、バナナ1本だけ食べてください」
いきなり完璧な朝食を作る必要はない。バナナ1本でいいんです。
朝に何か入れるだけで、夜のドカ食いが自然と収まるケースは本当に多い。
15〜16時に間食を入れるのも効果的です。おにぎり1個、ゆで卵1個。それだけで夜の暴走がかなり減ります。
「食べる量を減らす」のではなく、「食べるタイミングを変える」。
流通センターにトラック10台が一気に届くとパニックになるけど、定期便で少しずつ届けば支配人は冷静に仕分けしてくれる。同じ荷物の量でも、届け方を変えるだけで結果が変わるんですよね。
焼却炉を大きくする
もう一つ、長期的に一番大事なのがこれです。
焼却炉(筋肉)を大きくすること。
筋肉量が増えれば、流通センターの維持費(基礎代謝)が上がります。何もしてない日でもエネルギーを使ってくれるようになる。
外食を楽しみながらも体重が維持できる体。
これがゴールです。
「でも筋トレしたら太くなりませんか?」
——これもよく聞かれます。女性のほぼ全員に聞かれるかもしれない。
結論から言うと、女性は太くなりません。筋肉を大きく建てるための現場監督(テストステロン)が、男性の10分の1くらいしかいないから。建物を大きくしたくても、そこまでの設備がないんです。
むしろ脂肪が減って引き締まる方がほとんど。
「昔の服を着たい」という動機でいい
うちに来る40代の女性で多い動機の一つが、「昔の服を着たい」。
結婚式、お子さんの入園式、卒園式。そのときに着る服が入らない。
そういう具体的な動機で十分です。
大事なのは「2ヶ月で急いで落とす」じゃなく、その服を着た後も維持できる体を作ること。
うちでは年単位のライフスタイル設計をします。頑張る時期、キープする時期を計画して提案していく。
ここが「2ヶ月集中コース」みたいなジムとの一番の違いかもしれません。
30代のやり方が通じなくなったら
体の仕組みが変わっただけ。
焼却炉が小さくなって、同じやり方では処理しきれなくなった。
だからやり方を変えればいいだけの話なんです。
食べる量を減らすのではなく、食べるタイミングを変える。
流通センターの焼却炉を大きくする。
1日の完璧より、1週間の流れを整える。
原因がどこにあるのか。それがわかれば、やるべきことは明確になります。
30代まではできてた調整が効かなくなった。
もしそう感じているなら、どこがずれているのか、一度確認してみませんか?

この記事を書いた人
岡田雄磨
FIREFITNESSトレーナー。お客様一人ひとりに寄り添った指導で、理想の体づくりをサポートします。
